
あの本家ターミネーターが返ってくる!? シリーズ6作目となる『ターミネーター ニュー・フェイト (原題:Terminator Dark Fate)』にはターミネータ1と2に出演したリンダ・ハミルトンがサラ・コナー役として復活。ターミネーターの生みの親のジェームズ・キャメロンも2以来の同シリーズの製作に携わる。もちろんシュワルツェネッガーも出演する。この3人が揃うことからターミネーター2の正当な続編といわれている。
謎ばかりの予告編
今回公開された予告編はティザーになり、要素を明らかにぜずに視聴者に興味関心を引かせるもの。 予告編では一見、サラ・コナーにフォーカスが当たっているいるように見えるが、ストーリーの中での立ち位置は不明だ。ターミネーター2で登場した液体金属で構成されたT-1000型を彷彿させるターミネーターと戦う女性はターミネーターではなく強化人間という新しい要素も入っている。ターミネーターなのに年老いたT-800(シュワルツェネッガー)。2では回避されたはずの審判の日だが「審判の日の翌日にようこそ」 と解説があり、時系列もいまだ不明と謎ばかりだ。
本家サラ・コナーが帰ってきた

ターミーネーターシリーズの主人公は人類抵抗軍のリーダーとなりスカイネットに挑むジョン・コナーだが、その中で重要な役割を果たしていたのがジョンの母親であり、ジョンに戦闘訓練をし、運命を託したサラ・コナーである。
1984年に公開されたシリーズ1ではサラ役のリンダ・ハミルトンはまだジョンを産む前であったが、未来から送り込まれたターミネーターから命を狙われるが同じくサラを護るために送り込まれたカイリ・リースに助けられ、カイルの子を宿す。1991年のシリーズ2では息子ジョンを護るためにターミネーターと共に奮闘する。シリーズ3ではサラ自体の出番がなかった。2から24年後の2018年の時代設定とされる2008年に公開されたシリーズ4ではサラはテープに録音された声のみであったがリンダ・ハミルトン本人の声で出演している。シリーズ5作目となる新起動/ジェニシスは新しい設定になっており、サラ・コナーの出番はあるもののリンダ・ハミルトンではなかった。リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役としてスクリーンに登場するのはターミネータ2以来、28年ぶりとなる。 ちなみにT-800ターミネーター役のシュワルツェネッガーは全シリーズに出演している。

ターミネーター2の時はリンダ・ハミルトンは35歳。そして今は還暦を越えている。2では感情むき出しの感があったサラだが、予告編では渋さと感情がない冷徹な印象を受ける。ハミルトンもサラも時の流れを感じ、もちろん前回のようなアクションは難しいだろうが、演技に渋さが加わり、サラにも苦労があった設定なのだろう凄みを感じる。 しかし、シュワルツェネッガー含め、30年後に続編に出演というのは凄い。出演にはそうとう熟慮したらしい。
ターミネーター:ニュー・フェイトは11月公開予定
今作はターミネーターの生みの親であるジェームズ・キャメロンがプロデューサーを務める。こちらも制作に関わるのはターミネーター2以来になる。監督はデッドプールもメガホンをとったティム・ミラーになる。アメリカでの公開は2019年11月1日を予定しており、日本でも11月の公開を予定している。
ターミネーター4は三部作を予定していたが、製作会社が倒産したため制作中止になっており、それ以来の正統派ターミネーターということもあり、大いに期待したい。
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