ロシアソユーズの宇宙飛行士が宇宙に銃を持って行った理由

最近では大国による宇宙の覇権争いが激しい。アメリカのトランプ大統領は宇宙統合軍の創設を明言し、ロシア、中国は既に宇宙軍を持っている。宇宙戦争なんてならなければいいいが。そんな中、ロシアの宇宙飛行士たちは随分前から宇宙に銃を持っていっていたらしい。まさか、宇宙ステーションの乗っ取りでも考えていたのか?

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銃は宇宙で使えるの

そもそも銃は宇宙で使えるのかというと、撃てなくはないが、無重力であるため、撃った後の反動がもろに自分に来るため、その反動で体が回転してしまい、体を固定しないと大変なことになる。また、宇宙空間、真空状態での銃の使用はは金属同士がくっつく「固着」という事象が発生する。宇宙区間ではオイルも蒸発してしまい、数発で銃は動作不良をおこして使いものにならない。SF映画のような光線銃でもない限り、宇宙での銃の戦いは困難だ。そもそも、暴発したりして宇宙ステーションに穴でも空けたら一環の終わりだ。では、なぜ銃を持っていった?

銃は自衛のため

アメリカのアポロ計画の時代では、帰還カプセルで大気圏突入し太平洋などの洋上にパラシュート落下していた。 スペースシャトル開発されてからは、地球に戻る場合はスペースシャトルで地球に降下し、滑走路に着陸していた。(2010年にスペースシャトルの運用は終了している。)ロシアの有人飛行は50年以上前からソユーズロケットを使っている。現在有人飛行が可能なのはソユーズのみになっており、国際宇宙ステーションの人員の輸送、地球への帰還もソユーズが担っている。ソユーズにはアポロ同様に帰還船というカプセルがあり、大気圏突破後はパラシュートで落下する。アポロは洋上に落下し、米海軍が回収していた。しかし、ロシアは海上ではなく、広大な国土の内陸地に落下させる。これが銃を携帯する理由になる。

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銃は地球に帰還したあとに命を守る為

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ロシアはソ連時代のガガーリンの時からマカロフ拳銃を携帯させていた。これは宇宙での敵対勢力やエイリアンに遭遇した際に攻撃する為の武器ではありません。地球に帰還後に身を護る為になる。当時はまだGPSなども発展しておらず落下後にすぐには回収できなかった。落下予定地点がずれてヒグマやオオカミの生息地に落下することもあった。実際に1965年には宇宙飛行士のアレクセイ・レオノフとパーヴェル・ベリャエフがタイガ(針葉樹密林)地帯に落下し2日間救助を待つという事態があった。その時に2人はクマに遭遇している。 しかし、クマに対して9㎜のマカロフでは威嚇射撃にしかならなかったという事で、宇宙飛行士の為の銃を開発することになる。

TP-82ピストル

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TP-82ピストルとは、ソビエト連邦の宇宙飛行士達のために開発された三銃身火器である。ロシアの大地に着陸した後、救助されるまでのサバイバル用装備として用いられることが想定され、上部にある2本の滑腔銃身は12.5x70mmの弾薬を使用し、また下部の施条銃身は5.45x39mm弾を用いた。本銃は狩猟用途やクマやオオカミといった野生動物から身を守るため、また発光・音響などの遭難信号用に使われる。取り外し可能な銃床には、キャンバス製の鞘が同梱された鉈にもなっている。この銃は 1986年から2006年まで、ソビエト連邦とロシアの宇宙任務では標準サバイバルキットの一つとして装備とされ、宇宙に携行していった。しかし、2007年にTP-82用に残されていた弾薬が使用不可能となること、また標準的な半自動式の拳銃が将来の任務に採用されることを報告し、その役目を終えている。しかし、現在ではGPSが発展し、救助に時間を要することもないので、銃の携行はされていない。

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