
今の学校はどうなのか分からないが、怖い先生というのは必ず学校に1人や2人はいたものだ。今の時代だとアウトだと思うが、筆者の中学時代には竹刀を持って眼光鋭く睨みをきかす先生がいた。しかし、そんな先生も可愛く見えてしまうような恐怖の先生がいた。その先生は学校の試験中に銃を持って監視しているのだ。絶対にカンニングなんてできない!
銃を持って見回る先生
場所は南アフリカのムプマランガ(Mpumalanga)州にあるマブサベサラ(Mabusabesala)中学校。地元メディアのNews24が伝えるところによると。6月4日、11年生(日本でいう高校2年生)が教室で観光に関する試験を受けている様子を生徒が動画におさめた。5秒ほどという短い動画だが、そこにはハットをかぶり、右手に銃を持った先生が試験中の教室を歩きながら監視する姿が見える。
CRYING OUT FOR HELP. learners deserve better, how are we liberated if this still happens. Please retweet until the minister of Education and police sees this. The school is in Mpumalanga Weltevrede- Mabusabesala school.@Julius_S_Malema @PresidencyZA @CyrilRamaphosa pic.twitter.com/xsKYj3lBF4
— Thobeka Skosana (@thobekaskosana4) 2019年6月6日
驚いたのはこの教師は日頃から学校に銃を携帯しており、学校側も黙認していたそうだ。
南アフリカのムプマランガ州教育省はこの教師を停職処分にしたと発表した。教育省のスポークスマンは「同局は深刻な観点からこれを見ており、この行為の原因となった状況を理解するための調査を既に開始している」と述べ、調査員も派遣している。同局は生徒にカウンセリングを提供しており、学校側には警察に訴訟を起こすよう指示している。
肯定的な意見もある
しかし、意外にも現地では肯定的な意見がある。何人かのツイッターユーザーは、教師の仕事は仕事が危険を伴うと言って、先生に同情を表明している。
「私は銃なしで南アフリカの学校の教師になることは決してないだろう」
「私は銃が怖いが、私は彼の行為を非難しません」
「先生になることは警察になるよりも危険になっています。」
このような意見が出てきた背景には、南アフリカの学校ではここ数カ月の間に学生による学校内での殺傷事件が度々起きている。6月には2人の学生がクラスメートに刺し殺された、今年になってからは4人が刺される事件が起きている。ケープタウンにある司法犯罪防止センターの2016年の調査によると、南アフリカの高校生の5分の1以上が2011年から2012年の間に学校で暴力、暴行、強盗または性的暴行の脅威を経験したことがわかった。
南アフリカはアフリカでは断トツの経済力を誇るが、治安が悪い事でも有名。2017年の1日当たりの殺人数は57人にあたり、犠牲者数は年間2万人を超えている。そういった背景もあるのだろう。
出典: https://www.news24.com/SouthAfrica/News/watch-mpumalanga-teacher-suspended-for-allegedly-carrying-a-gun-while-invigilating-exams-20190607
https://observers.france24.com/en/20190610-south-africa-teacher-exam-gun-suspended