リアル北斗の拳!ほぼ無政府状態、治安が最悪の国と地域12選

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シリア

2011年3月から続く内戦が未だ終わりが見えない中東の国。内戦前は古代遺跡が複数あり欧州からの人気の観光地だった。シリア全土は外務省からレベル4の退避勧告が出ている。一時期支配を強めていたイスラム国(ISIL)の力が弱まり、以前の無法状態からは改善しつつあるが、政府側と反政府側の内戦は続いており、ISの生き残りもいる。外国人はいまだ狙われる可能性はある。政府が治めている首都ダマスカスなど複数の都市は安定しているが、それ以外の地域は無政府状態になり、インフラも死んでいる。いつ戦火に巻き込まれるか分からない状態になる。内戦前にシリアに訪れたことがあるが、当時は夜に一人歩きしても問題ない国だった。

メキシコ

メキシコといっても無法地帯は特にアメリカ国境に近い北部地域になる。これらの地域は複数の麻薬カルテルが支配しており、警察や政府の力が及ばないほど無政府状態になっている。カルテルの取り締まり強化、批判を強めようものなら警官、市長でも殺される。しまいには市長のなりてがいなくなることもあった。 一般人にも容赦なく、カルテルを批判した学生やyoutuberでさえも殺されている。警察や軍もカルテルに買収されており、頼りにならない。2018年の世界の殺人率ランキングではTOP10のうちメキシコの都市が6つを占めるほど、とにかく殺人が多い。また他の地域でも身代金目的の誘拐や強盗も多発している。しかし、外務省の渡航情報は最大でレベル2になり、北部に関しては何も勧告が出ていない地域が多い。メキシコは私も訪れたことはあるが、メキシコシティやカンクンなど観光地は安心して観光はできる(とは言っても日本より治安は数段悪い)。しかし、夜に出歩くことは止められた。

ベネズエラ

以前は豊富な石油資源の収入を基に中南米で一番安定し、生活水準が高い国であった。しかし、前大統領のチャベス、2015年のマドゥロ政権時代以降、 200万%を超えるハイパーインフレが起こった、つまり10円で買えた物が2000万円になり、貨幣の価値はなくなり、事実上、経済が破綻した。国民は物が買えなくなり、物資さえも入ってこなくなった。そうなると略奪と殺人が横行し、殺人発生率は大幅に増加、首都カラカスの2018年の殺人発生率はメキシコのティファナ、アカプルコに次いで3位になった。幹線道路で車を止めようなものなら強盗の餌食になり、外国人は強盗、誘拐の格好の的になっている。インフラも崩壊し、軍以外は事実上機能していない。国民の多くは難民として隣国コロンビアやブラジルに逃れている。しかし、ベネズエラは石油埋蔵量世界1位になり、それを狙うロシアは政権を支援し、100人の民間特殊部隊(PMC)を送り込んでいる。方やアメリカは反政府政権を支援し、米露の代理戦争のていをなしている。

ハイチ

中米の最貧国と呼ばれるハイチ全土には外務省からレベル2不要不急の渡航は止めるよう勧告がでている。国民の半分が貧困層になり貧しい上に自然災害が多く、災害に脆弱な国のため、災害の度に治安が悪化する。2010年には大規模な震災が発生し、それ以降、治安が大幅に悪化。暴行、略奪、ギャング同士による銃撃戦が頻発している。外国人は狙われやすく誘拐の危険性もある。

エルサルバトル

中米の太平洋に面する小国は全土に外務省からレベル1とレベル2の勧告がでている。アメリカ大陸で一番面積が小さい国家になり、一番人口密度が多い国は殺人発生率も世界一で10万人当たり62人になる。これでも全盛期比べると半分以下に減っている。女性に対する殺人発生率も世界一高く、性暴力が横行する無法地帯になる。女性は自分を守るためにギャングに入り、他のギャングの標的になる。世界最悪のギャング「マラス」が社会問題になっている。

ブラジル

2014年のサッカーワールドカップ、2016年のリオデジャネイロオリンピックと世界的なイベントが続いた南米の大国ブラジルだが、リオデジャネイロ、サンパウロといった大都市圏から地方都市まで殺人、強盗、強姦が横行している。 2018年の世界の殺人率ランキングではTOP10のうちブラジルから3都市がランクインしている。例え、観光地のビーチであろうと強盗は容赦なく、路線バスも強盗の格好の的になる。観光地にも隣接するファベーラ(スラム街)では麻薬取引が横行しギャングと警察が銃撃戦を繰り返しており、警察によるギャングの処刑も多い。しかし、警察の腐敗も多く、犯罪に加担し、暗殺などの事案も起きている。また、現大統領ボルソナロは銃による自己防衛論を唱え、審査なしで銃の所持を行えるようにしており、更なる治安悪化懸念される。

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外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp

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