映画のガンアクションでリロードせずに撃ち続けるの見ると気になってしょうがない

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© Sony Pictures Entertainment 

アクション映画を見ていると「なんでリロードもせずにフルオートでそんなに撃ち続けられるんだ!?」というシーンをたまに見かけません? 特にサバゲーやミリタリーに興味をお持ちの方は銃の装弾数とか、フルオートで撃ち続けたどれくらいでマガジンが空になるか分かるので、マガジンチェンジのシーンが無いと違和感を感じるかもしれません。リアルで迫力あって盛り上がってるシーンのところで「???」と思ってしますのです。 そもそも、映画やドラマ撮影の銃はどうなっており?その理由は?

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映画での銃の使用方法

日本の場合、銃刀法があるので、もちろん実際の銃は使用できず、 映画の撮影で使用する銃はプロップガン、フェイクガンと呼ばれる、精巧につくられたトイガンを使用します。もちろん銃刀法に違反しない範囲で再現したものになります。発砲をリアルに再現する方法としては大きく2通りあります。

電着銃

実銃が使用できない日本独自に発展した技法になり、電気スイッチにより、火薬に点火させて発砲しているように見せる方法です。トリガーを引くと通電して銃口の火薬に点火して発砲音とマズルフラッシュを再現します。火薬が切れたら、火薬を詰めなおします。モデルガンと組み合わせて、排莢も再現したりします。これらを取り扱うには火薬類取扱保安責任者の資格者が必要になります。

CGで再現

最近多いのがCGによる再現です。マズルフラッシュも煙も薬莢もCGで再現できるので、演者が持つのは市販のエアガンがモデルガンで構いません。

ハリウッドは実銃を使う

© 2018 STX FINANCING, LLC.

実銃が合法なアメリカ・ハリウッド映画では戦争映画や本物志向のアクション映画などでは本物の銃を使用することが多いです。実銃を使用するといっても撮影時はもちろん空砲を使用します(シーンによっては実弾も使用)。銃はメーカーや専門に扱う業者からレンタルする形になります。この時、レンタル業者から安全管理のために必ずスタッフ・トレーナーが派遣されます。撮影スタッフ、ましてや演者にけが人が出ては大変です。必ずトレーナーによるレクチャーがあり、使用する前に必ず安全確認してから演者に手渡されます。実銃を使っているので、マガジンの空砲が空になれば、リロードしてマガジンチェンジを行います。しかし、これも慣れてない演者であれば危険が伴うのでしっかりレクチャーするか、マガジンチェンジのシーンをカットします。また、至近距離では空砲でも危険が伴うため、その際はプロップガンを使用します。

実銃はお金がかかる

しかし、この実銃の手配に結構お金がかかります。『Mile22』というアクション映画では実銃を使用して撮影していますが、それだけで銃器だけで5000万円の予算が掛かっています。その為、予算削減や、銃撃戦のリアリティに力を入れていない場合はプロップガンやCGを使用します。

ストーリーにおいて重要ではない

ローン・サバイバー』や『アメリカン・スナイパー』など特に史実をもとにした戦争映画は、装備の細かいディティールや兵士の立ち振る舞いなど忠実に再現する必要があります。その中でリロードは戦闘シーンをの緊迫感などを伝える上で重要な要素になり、演出も含め忠実に再現します。また、この手の映画は観客もミリタリーに詳しいのでちょっとでもおかしな部分があると、違和感を感じストーリーに入り込めなくなります。
方や『バイオハザード』や『ダイハード』といったアクション映画はエンターテイメントとして、とにかく派手なアクションシーンをつくりたいわけで、これでもかというぐらい銃をぶっ放すわけです。それを遮ってしまうようなマガジンチェンジの時間はストーリー上は重要ではなく邪魔です。映画の上映時間は多くが2時間以下です。実際は2時間以上の膨大に撮影したシーンを編集して収めているいるのです。マガジンチェンジなんて数秒かもしれませんが、貴重な数秒なのです。

もし、映画を見ていて、リロードが無いなと感じたらそれは、ストーリーにとって重要ではないと思って、気にせずに映画を見続きて下さい。

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