防衛大学校の学園生活を描いたマンガ『あおざくら』が面白い!

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あおざくら 防衛大学校物語

防衛大学校といえば、日本の国防の未来を担う幹部自衛隊を養成、訓練するための大学・士官学校になります。しかし、大学とはいえ、自衛隊員の養成学校。普通の大学生とは生活が大きく異なります。そんな防大を舞台に防大生の学園生活を描いたマンガが『あおざくら 防衛大学校物語』。週刊少年サンデーで連載中の青春マンガです。

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作品概要・あらすじ

あおざくら 防衛大学校物語
© Shogakukan Inc.

主人公である近藤勇美は高校3年生で進路の選択を迫られていた。成績は優秀で名門大学に合格できる学力を有していたが、家庭が裕福では無かった為、実家の定食屋を継ぐことにしていた。しかし、定食屋を畳むことが決まり、進路の選択に困った近藤は入学金・学費が免除される上、勉強しながら毎月手当までもらえる防衛大学校を先生から紹介される。自衛隊、士官に興味は無かったが、同校への進学を決める。

あおざくら 防衛大学校物語
© Shogakukan Inc.

無事、防大に合格した近藤は、着校日に対番(教育役)の松平容介先輩から寮生活での必需品や教科書など全て奢ってもらえるなどもてなしを受ける。寮では沖田蒼司、原田忠、武井寅明と様々な思いをもって入校してきた同級生たちと出会う。部屋長で四年の坂木 龍也、サブ部屋長の西脇 鷹史も優しく歓迎してくれ、近藤達一年生はこれから防大での学園生活に大きな期待を寄せるのであった。しかし、入校式を終えると坂木部屋長、西脇をはじめとした上級生たちの態度は激変し、防大生としての厳しい指導が始まる。沖田は要領の悪さから返事や挨拶など失敗を繰り返し、叱責され、連帯責任で仲間に迷惑をかける。原田はミスを繰り返し、度々叱責させることで自信を無くし脱柵(脱走)をはかる。武井は門限に連絡なしに遅刻し地獄週間に仲間を巻き込んでしまう。そして、近藤は仲間を助けたことで先輩に目付けられ理不尽な叱責を受けることに。しかし、全てには意味があった。

あおざくら 防衛大学校物語
© Shogakukan Inc.
作品名あおざくら 防衛大学校物語
出版社小学館
作者二階堂ヒカル
コミック数12巻 ※連載中 2019年6月現在

感想・魅力

あおざくら 防衛大学校物語
© Shogakukan Inc.

魅力は何と言っても知られざる防衛大学の学園生活を知ることができることだろう。サークル、バイト、勉強(?)に明け暮れる普通の大学生とは違うという事は何となく分かっているけど、実際に知っている人は少ないと思う。そもそも、防大生は大学生でありながら身分は特別職国家公務員にあたり自衛隊員である。そして手当という、いわば給与が毎月11万支払われ、ボーナスまである。寮生活である彼らはほとんど生活費も掛からない。しかし、その代わりと言ってはなんだが普通の大学生とは違い防大生に自由は少なく、厳しい規則が待っている。消灯、起床の時間は決まっているし、起床後の乾布摩擦、点呼の返事を噛もうものなら連帯責任で腕立て。外出は休日のみで制服着用に厳しい身なりのチェック、糸くず一個でも付いていれば外出禁止。擦れ違いざまの先輩への挨拶・敬礼。学生といえど既に自衛隊員、厳しい規律と上下関係を教えこまれる。 そして、彼らは未来の士官候補であり、若いうちから部下も持つことになる。先輩たちは身をもって後輩たちに教え、近藤たちは理不尽を感じながら、意味を知り、学び成長していく。そんな中で一番厳しいなと思ったのは内恋禁止。つまり学生間での恋愛が禁止なのである。防大も女性生徒はいる。多感な学生時代、好きなったらどうするんだろう……

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中身はギャグマンガ

あおざくら 防衛大学校物語
© Shogakukan Inc.

とにかく、引くくらい厳しいのだが、シリアスな内容かと思えば絵のタッチは柔らかく、ギャグタッチに描かれている部分も多いので楽しみながら読める。厳しいところが目立つ先輩たちも優しい一面があったり、弱みもあり、それぞれの人間模様が描かれていて共感が持てる。一見、厳しい内容を描くと防大目指す人減るんじゃないのかと思うような内容だが、なぜか学園生活が楽しく見えてしまうところもあるのだ。アメとムチではないが、それがバランスよく描かれている。コミックの最後には卒業生や自衛隊幹部との対談が載っており、マンガの内容に事実が多いこともわかる。

自衛隊、防大に興味が無くても青春マンガとして十分楽しめる作品になっている。

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