アメリカ海軍は、10万トン級の最新鋭空母ジェラルド・R・フォードが試運転中に高速旋回する様子を撮影した驚くべき映像を公開した。
Defence Blogのレポートによると、 ジェラルド・フォードは10月25日から10月30日まで海上試験を実施していた。米海軍は今回リリースした試験時の映像では、10万トンを超える海の巨獣が高速で旋回している様子が収めされており、その巨体からは想像もできない鋭い旋回を行い、船体が大きく傾斜する映像が映っている。しかし、それでも船体は転覆することはなく高速での蛇行運転を繰り返している。試験運転なので甲板に航空機は載せていないが、もし載っていたら例え固定したとしても大丈夫なのだろうか? 船内のクルーはどうなるのだろうかと想像してしまう。
海上試験終了後、 ジェラルド・フォードはノーフォーク海軍基地に戻った。
その後、米国防総省プログラム事務局(PEO)が、フォードのインパクトおよびアベイラビリティ機能(PSA / SRA)テストが正常に完了したことを発表した。この次世代の航空母艦は今後50年間でますます複雑化する防衛セキュリティ環境の課題に対応するための最初の船になり、PSAの完了は ジェラルド・フォードとって重要なマイルストーンになる。
ジェラルド・R・フォード級のネームシップ(1番艦)であるジェラルド・R・フォードは17年に就役したが、 度重なる不具合が発生していた。改修を終え、試験、戦闘訓練を終えた後の2020年以降に本格配備・展開される予定になっている
ニミッツ級からの切り替え
現在(2019年6月時点)の米国の空母保有数はニミッツ級が10隻、今回テストしたジェラルド・R・フォード級が1隻の計11隻になります。ニミッツ級の1番艦は1975年就役になり、今後は順次退役していき、この最新鋭の次世代空母ジェラルド・R・フォード級に切り替え予定している。現在、USSジョンF.ケネディおよびエンタープライズが建設中になり、今後12隻の建造を予定している。
米海軍のレポートによると、前世代のニミッツ級と比較して、ジェラルド級は23の最新技術を使用してエンジン効率を30%向上させ、船員を20%削減する。空母の寿命を延ばすことに加えて、全体の運用コストを17%削減し、1隻あたり40億ドルを節約できる。
奥から護衛艦かが(日)、空母カールビンソン(米)、空母クィーンエリザベス(英)US Navy近年、新空母の建造、就役が相次いでいます。ここ10年間でアメリカ、中国、インド、イギリスといった大国が新造艦を建造、または就役させています[…]
https://defence-blog.com/news/u-s-navy-releases-incredible-video-of-100000-tonne-ship-high-speed-turns.html