2021年の中国人民解放海軍の戦力

2021年の中国人民解放海軍の戦力
Photo by weibo

中国のSNSサイト”微博”に2021年の中国人民解放海軍の艦船一覧の画像が投稿された。この画像から中国海軍の2021年の戦力を読み解くことができる。

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空母

山東

まず、注視すべきは航空母艦(CV)の数だ。現在、中国海軍の空母は2012年に就役した「遼寧」、2019年に就役した「山東」の2隻体制だが、2021年には3隻目の空母が加わる予定だ。2018年から起工され、3隻目の空母には電磁カタパルトが採用され、年末12月頃に完成するとされている。

強襲揚陸艦

空母と合わせて近年力を入れているのが強襲揚陸艦(LHD)で中国海軍初の強襲揚陸艦075型が2017年に進水している。この艦はフランス海軍の「ミストラル級」、アメリカ海軍の「アメリカ級」と同等のクラスになる。2020年には2番艦が進水、3番艦の建造も進めており、2021年中には進水する予定と驚異的なスピードで建造を進めている。最終的には8隻を建造する計画、既に艦載機を運用できる次級の076型の計画も始まっている。075型以外にも通常のドッグ式揚陸艦(LPD)071型を8隻保有している。

フリゲート・駆逐艦

中国海軍の最新モデルが2020年から就役している055型ミサイル駆逐艦。ステルス艦で大型のため米軍では巡洋艦に分類している。その能力は米海軍の駆逐艦に匹敵し、能力によっては米海軍を越えているとされ、対空・対艦・巡航・対潜とあらゆるミサイルを搭載している。現在、就役しているのは2隻だが、大量生産が始まっており、2021年には更に5隻の進水、就役を予定しており7隻体制になる。この他に055型の前級の昆明級と呼ばれる052D型も量産されており、現在の15隻から2021年には倍増となる37隻体制になるとされている。この他にも同型の蘭州級052C型が6隻。フリゲート艦の江凱型32隻など、このクラスの艦船は110隻になる。

近年、海洋進出を強める中国海軍の戦力は近年大幅に増強しており、ロシアを脱いで世界2位の戦力をほこる。2049年までには世界最強の米海軍と同等、若しくは超えるのではという予測されている。尖閣諸島や東シナ海において強硬姿勢をとっており、海軍力の強化は日本の安全保障にとっても非常に脅威だ。

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