イギリスは元アフガニスタン特殊部隊員を英陸軍に編入させるかもしれません

アフガニスタン政府軍の特殊部隊だった隊員をイギリス陸軍に編入すべきという声が英国内で高まっており、彼らのための新しい連隊を創出すべきという声が退役軍人の大臣や国防特別委員会の間で声が上がっているとイギリスメディアのデイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)が報じた。

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アフガニスタン特殊部隊とは

タリバンに対して早々に敗退したアフガニスタン政府軍。軍の士気は低く、内部で腐敗が蔓延っていたことが敗因とされているが、少なくとも特殊部隊の士気は高かったとされている。正式名「アフガン陸軍特殊作戦軍団(Afghan National Army Special Operation Command:ANASOC)」は30万人にいたアフガン軍の中でもエリート部隊で21,000人からなる6つの大隊で構成されていた。タリバンの攻勢が強まり、各地のアフガン軍の兵士が続々と降伏する中、ANASOCだけは激しく抵抗するなどして多くが戦死、弾薬が尽きて最終的に投降した22人のANASOCがタリバンに射殺されるという出来事もあった。カブールが陥落した時も投降を拒否し、500~600人のANASOCが抵抗を続けるパンジシール州に合流している。彼らだけがなぜ不屈の精神を持っていたのか?その理由は彼らが世界屈指の特殊部隊の訓練を受けていたからだ。訓練したのは米陸軍のグリーンベレーや第75レンジャー連隊、イギリス陸軍のSASといった世界屈指の特殊部隊。彼らによって鍛え上げられたANASOCは他の部隊と比べ士気が高く、規律があった。ANASOCの残兵は米英軍に協力して撤退で混乱するカブール国際空港の警備を担い、米軍特殊部隊は有志を集めてカブール市内に残るANASOCの兵士と家族を危険を冒してまで救出するなど西側との結束も高い(特殊部隊の信念として仲間を見捨てないというのがある)。ANASOCは他国の特殊部隊と比較しても能力は高く、かつ実戦経験が豊富だ。忠誠心も高く、その能力は米軍や英軍も認めている。

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イギリスは8月末の撤退に際し、SASと共に戦い、訓練された数百人のANASOC兵士を脱出させたとされている。英陸軍は彼らの能力を無駄にしたくないと考えている。現在、アフガン軍に加わる予定だった4人のアフガニスタン士官候補生が王立陸軍士官学校サンドハーストに在籍しており、さらに3人が来週末に入学する予定だった。彼らは英軍の伝統や規律に対して理解があるため親和性が高く。編入する上での障害は低いと考えられている。また、英軍は既にグルカ兵(ネパール人)による4000人規模のグルカ旅団という外人部隊を有しており、特定の人種で括った部隊の運用実績もあるため制度的にも問題はない。イギリスは今後も中東問題には関与していくと思われ、ANASOCが英軍に加われば大きな戦力になると思われる。

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Source
https://www.telegraph.co.uk/politics/2021/08/29/afghan-commandos-could-fight-british-army-like-gurkhas/
https://www.thedefensepost.com/2021/08/31/afghan-forces-british-army/

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