LTATV|特殊部隊用の軽戦術全地形車両

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LTATV|特殊部隊用の軽戦術全地形車両
©2020 Polaris Inc.

LTATVは”Light Tactical All Terrain Vehicle”の略になり、意味は「軽戦術全地形車両」になる。現在、多くの国の特殊部隊、空挺部隊で採用が進んでいる車両になる。

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軽くて丈夫な戦術車両

現代の軍隊は特殊部隊に重きを置いている。戦争時は本隊より先行して敵領内に潜入し偵察や妨害活動など主力部隊を支援する重要な役割が求められる。潜入後は速やかに展開、作戦をこなす必要があるが、敵領内で移動手段を調達するのは難しい。しかし、LTATVはそのような課題を解決する車両になる。

LTATVは主に移動、運搬用の非常に機動性が高い車両になる。4輪駆動で強力なサスペンションにより険しいオフロードでも走行可能だ。ランフラットタイヤはパンクしても走行できる。ハイブリットエンジンで極端な気候でも耐える強化されたオルタネーターを搭載している。また特殊作戦用に車両の音響の軽減、赤外線ヘッドランプが装着されている。
車体は強化プラスチックと強固な外骨格(シャーシ)で作られている。車体の耐久性は高いのだが、骨組みだけで乗員を守るための装甲版はなく、乗員はむき出しになる。仕掛け爆弾や銃撃されると弱いという難点はある。その分、車体の小型化と軽量化を実現している。あくまで、機動性と運搬性に重点を置いた車両になる。

運搬が容易

LTATV|特殊部隊用の軽戦術全地形車両
©2020 Polaris Inc.

アメリカ特殊作戦群(USSOCOM)が採用しているMRZR D4の車体重量は953㎏、全長356㎝しかない。これは軽自動車とほぼ同じだ。CH-47チヌークやV-22オスプレイの機体内に搭載可能になり、UH-60ブラックホークであれば吊り下げで運搬できるので、空輸により、どこへでも搬入が可能になる。
車両の最大積載重量は680㎏になり、フル装備の隊員が最大6人に乗れる。後部座席を変更する事で負傷者二人を収容できる担架にも換装できる。座席や車体上部に機銃を装着するなど武装かも可能だ。LTATVの乗員は2~4人が一般的だが、DAGOR A1など最大9人が乗れる車両もある。

陸上自衛隊はV-22オスプレイを配備したことにより、オスプレイ搭載用のLTATVの採用を検討しており、陸上自衛隊にもLTATVが配備されるかもしれない。

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