空母運用可能なSTOL型の無人機MQ-9Bリーパーを開発します

空母運用可能なSTOL型の無人機MQ-9Bリーパーを開発します
Photo GA-ASI

MQ-9リーパーシリーズなど軍用無人機(UAV)を開発するGeneral Atomics Aeronautical Systems,Inc(GA-ASI)は5月10日、空母でも運用可能な短距離離着陸型(STOL)のMQ-9Bを開発することを発表しました。

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GA-ASIは遠隔操縦航空機MQ-9Bファミリーの汎用性をさらに拡張するため、SkyGuardian ®およびSeaGuardian ®モデルを含む、短距離離着陸 (STOL) 可能なMQ-9B航空機の開発を開始することを発表しました。GA-ASIは2017年にMojaveイニシアティブの一環としてSTOLの開発を開始。STOL機能は、2021年にGray Eagle Extended Rangeプラットフォームを改造して使用されていましたが、今後はMQ-9Bプラットフォームにも使用してMQ-9BのSTOL型の開発を開始します。

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空母での運用が可能に

STOL化によって、MQ-9Bの離陸滑走距離は現在の1067mから305m以下に短縮されます。空母、そして強襲揚陸艦での運用を目指しており、カタパルト無しで離陸可能になるよう離陸距離は短縮される予定です。また、甲板に駐機、格納庫に収容できるよう翼は折り畳み式になりますが、現状のMQ-9Bは翼幅がありすぎるため、これは短縮化される可能性があります。そのためSTOL型は今の機体と比べ飛行時間やペイロードなどスペックが下がることが予想されます。
それでも空母運用が可能になれば、空母打撃群のミッション領域は大幅に拡大されることになります。

MQ-9Bとは

Photo GA-ASI

MQ-9のバリアントであるMQ-9Bは空と海上の監視を目的に飛行時間が大幅に向上されたモデルで、空のSkyGuardian、海のSeaGuardianが開発されています。共にMQ-9と比べ機体サイズが大きくなり全長11.7(MQ-9は11m)、翼幅24m(20m)、その分、燃料の搭載量は増え、連続飛行時間は40時間を超えます。日本の海上保安庁がMQ-9B SeaGuardianの採用を決めており、今年2022年10月から運用が始まる予定です。

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Source

https://www.ga.com/ga-asi-grows-mojave-line-with-new-mq-9b-stol-package

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