DPM迷彩は手書きから始まった世界最初の標準迷彩

DPM迷彩|手書きから始まり世界中で採用された迷彩
flickr.com

世界の迷彩パターンの第14弾は60年代から90年代にかけて多くの国で使われ、今でも複数の国で活躍するDPM迷彩について紹介します。

DPMとは

DPMは”Disruptive Pattern Material”の略で、「混乱させるパターン生地」という意味です。1960年代初頭にイギリスで発明された迷彩パターンで、当初はイギリス軍の特殊部隊が使用、1968年には英軍の標準迷彩として採用されます。これは、迷彩服を軍の標準服として採用した初めての事例です。そこから現在のMTP迷彩に代わる2011年まで約50年間に渡り、英軍の各種装備に使用されます。2016年までにDPMは完全に破棄される予定でしたが現在でも一部部隊ではDPMを使われています。登場した当時は世界で最も有名な迷彩の一つであり、英軍だけではなく、カナダやおオーストラリア、ニュージーランドといったイギリス連邦の国々にも採用され、DPMの砂漠版はイラン、イラクといった中東の国々にも採用されます。現在でも複数の国の部隊が採用しています。

第二次世界大戦での手書き迷彩が始まり

DPMの迷彩パターンは第二次大戦時のイギリスの特殊部隊やパラシュート連隊がデニソンスモックと呼ばれるカバージャケットに手書きしていた模様をモデルにデザインされたといわれています。

DPMの特徴

基本的なカラーリングの構成は4色です。60年代のデザインは砂色がベースとなっており、夜になると目立つなど問題がありましたが、何度も改修を重ね改善されています。現在の基本のカラーリングは西ヨーロッパの温帯気候の色である黒、濃いブラウン、ミッドグリーン、ダークサンドの4色になり、ヨーロッパのほとんどの森林環境でカモフラージュ効果を発揮します。近年に生産されたDPMのほとんどにはIRRコーティング(赤外線反射)されており、周りの樹木や緑の植物同様に深い赤や赤外線の光を反射するため、暗視装置での視認を遮ります。

DPMの迷彩パターン

ハイランダー(ウッドランド)

DPM迷彩|手書きから始まり世界中で採用された迷彩

DPMの標準となる西ヨーロッパの森林環境に適した迷彩パターンです。

実物 イギリス軍 フィールドジャケット 2000年代 DPMカモ

デザート

DPM迷彩|手書きから始まり世界中で採用された迷彩

デザート仕様は、1980年代後半にサンド(砂色)とカーキの2色をベースにしたものが限定的に発行されます。主に中東諸国の軍に採用され、特にクウェート軍とイラク共和国防衛隊には広く使用されます。現在でも、国連平和維持活動のガルーダ派遣部隊に派遣されているインドネシア国軍、シリア軍、レバノン軍などに使用されています。

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