Netflixのオリジナルのクライムサスペンス映画『トリプル・フロンティア』。ネットフリックスの限定になり、スクリーン公開、レンタルもされていない。2010年から映画の計画はあったが、一向に進んでいなかった脚本がネトフリで製作・公開となった。劇場公開作品でもないにも関わらず、出演陣は超豪華になり、『ザ・コンサルタント』のベン・アフレック。『スター・ウォーズ』ポー・ダメロン役のオスカー・アイザックなどが出演しており、劇場版に負けない迫力とクオリティの作品になっている。
あらすじ・ストーリー
PMC(民間軍事会社)のポールはブラジル警察と共に麻薬王ロレアを追っていた。内通者からの情報をのもとファベーラにあるロレアの拠点を警察ともに襲撃するが激しい反撃にあう。何とか制圧するも予定の襲撃時間と異なったため、内通者の弟が警察に捕まってしまう。内通者は弟の開放と国外への脱出へ引き換えにロレアの居場所と多額のお金が集められている情報をポールに伝える。情報を知ったポールは米軍陸軍特殊部隊に所属していた頃の仲間4人にロレアの金を強奪する計画に誘う。特殊部隊時のリーダーだったレッドフライは当初乗り気ではなかったが退役後の人生がうまくいっておらず、別れた妻と娘のためにしぶしぶ計画に参加することにした。そして、ウイリアムと弟のベンのミラー兄弟、パイロットのモラレスも作戦に参加することになる。アジトの偵察を終えた5人はロレアの子供たちがミサで教会に行っている間にアジトを襲撃。強奪に成功するも想像以上の大金に目がくらみ、欲張ってしまう。途中でヘリコプターに乗り換えるも、現金の重さが過積載のためヘリが山を越えらず、エンジントラブルで墜落してしまう。そこはジャングルの中にあるコカ畑(コカイン)だった。畑をめちゃくちゃにされた農民たちが彼らに迫り、レッドフライは発砲し、農民を数人射殺してしまう。ポールはお金で示談し、ロバを購入し、船が待つ海岸に急ぐ。しかし、これに何人かの農民は納得していなかった。山を越え、海を視界にとらえた時に事件は起きる。そして、海岸にはロレアの一味が待ち伏せ。彼らは無事、お金を持って脱出できるのか……
登場人物・キャスト
レッドフライ(トム・ディヴィス)
本作の主演で部隊のリーダー。別れた妻と子のため計画に参加。
ベン・アフレック
ポール(サンティアゴ・ガルシア)
PMCに勤務。計画の立案者で4人を計画に誘う。
オスカー・アイザック
アイアンヘッド(ウィリアム・ミラー)
現役の軍人。レッドフライが参加することを条件に計画に参加。
チャーリー・ハナム
ベン・ミラー
アイアンヘッドの弟。格闘家。
ギャレット・ヘドランド
キャットフィッシュ(フランシスコ・モラレス)
元パイロット。麻薬が原因でパイロット免許停止中。
ペドロ・パスカル
戦闘・アクション: 3
作品名 | トリプル・フロンティア |
原題 | Triple Frontier |
公開日 | 2019年3月 |
監督 | J・C・チャンダー |
ストーリー レビュー
軍時代は優秀な特殊部隊員だったが、退役後は普通の生活に慣れず、落ちぶれてしまいお金のために、昔培ったスキルを使い犯罪に手を染めるというとよくあるストーリーにはなる。しかし、彼らが相手するのは悪の麻薬カルテルというところで、善悪がごっちゃになっており、犯罪を犯している筈の彼らが善に見えて応援したくなるストーリーになっている。子供は殺さないなど、ギリギリのところのルールも守っている。最初はそこまで乗り気でなかったレッドフライが大金を目にして豹変、冷静な判断を失っていくさまなど、お金が変える狂気も描いている。お金を奪取後の山間部の逃避行などは『ローン・サバイバー』など他の特殊部隊を扱った映画などで何度か見たようなシーンにはなる。そういった意味で新鮮味はないが鉄板ストーリーでもある。
戦闘・アクション戦闘・アクション レビュー
序盤からPMCのポールがブラジル警察とブラジルの麻薬カルテルと繰り広げる銃撃シーンは見ごたえがある。その後しばらく戦闘シーンは無いが、カルテルのアジトの襲撃場面以降から緊迫したシーンが続くことになる。ど派手なアクションというよりは、緊張感ある銃撃シーンになる。メンバーはM4ベースのM4A1、SOPMODモデル、Colt Model 933を使用しているのだがモラレスだけ他のメンバーとは弾丸( 5.56x45mm) も違うAK47 (7.62x39mm) を使用しているのが気になった。