実銃を一切カスタムせずに、レーザー銃にして家庭で射撃練習できるキットがある。それがアメリカ発のトレーニングキット「LaserHIT」(レーザーヒット)という商品だ。
チャンバーにカートリッジを込めるだけ
この商品が画期的なのは、チャンバーに弾丸を模したレーザーカートリッジを挿入するだけで、リボルバー、オートマチックハンドガンから、ライフルがレーザー銃になる。
仕組みはこうだ。上の写真が弾丸、カートリッジになる。後ろの赤い丸の部分、弾丸だと雷管になる部分に引き金を引き撃針がぶつかると反対側の弾頭のとなる部分から非常に短いレーザーが照射される仕組みだ。撃針が当たる部分は強化ラバー製になっていて、撃針の摩耗も防いでいる。
オートマチック銃の場合、「引き金引くたびに排莢されるのでは?」思ったが、2つの赤いリング「Oリング」のおかげで排莢させずに、チャンバー内にカートリッジをとどめる仕組みになっている。なので、何発発射しても、給弾する必要はないので、非常に効率的だ。さらに1バッテリーで30万発発射でき、価格は$55(6千円ほど)。実弾で射撃練習するよりも経済的でとてもエコだ。しかも安全。
レーザーを判定する仕組みは?
レーザーは発射しても目には見えないし、もちろん、それだけではつまらない。レーザーを受けて識別する仕組みが必要だ。「結局、その辺のセンサー類を揃えるのがお金かかるし、面倒じゃん」と思ったが、これもまた簡単で画期的。スマートフォンさえあれば可能だ。スマートフォンに向けて撃つと思ったかもしれないが、それは違う。ターゲットはLaserHITのサイト上で配布しているものをご家庭のプリンターで印刷したもので構わない。
「え!?紙でどうやってレーザー識別すんの?」
仕組みはこうだ。専用のスマホアプリケーションが配布されているので、それを使用する。アプリを起動し、スマホのカメラで印刷したターゲットを認識させる。認識はアプリは自動的に認識してくれる。認識させた状態でターゲットに向かって、レーザーを照射するとスマホのカメラとアプリがレーザーを認識して、射撃数、弾着点を認識してスコアとして表示するのだ。アプリにはさまざまな射撃モード、弾丸の種類が選べる機能もついている。また細かいギミックも用意されており、射撃音や薬莢が落ちる音など実弾を発射しない分、そういった演出が用意されている。
液晶モニターとつなぐことで大画面でスコアを確認できる。
実際にプレイしている動画はこちら。
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実銃を使うので日本では使用できないなと思ったが、エアソフト用でもできるサプレッサーが販売されている。こちらの仕組みは分かっていないが、エアガンでも使えるということで、日本に入ってくるのも近いのではと期待している 。