ロシア空軍のSu-35が味方のS-300に撃墜される!ロシア空軍の損耗は90機以上か

9月29日、ウクライナ南部ザポリージャ州空域でロシア空軍機のSu-35戦闘機が墜落しました。通常であれば、ウクライナ軍によって撃墜されたと考えますが、実は自軍の防空ミサイルシステムS-300によって、撃墜されたと報じられています。

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ロシアとウクライナの軍事ブロガーは、ロシアの第4.5世代戦闘機Su-35が、ウクライナ南部ザポリージャ地域にあるロシア占領下の要衝トクマク付近でロシアの防空部隊に攻撃されたとみられる映像を共有しました。映像は夜中でロシア軍のS-300防空ミサイルの放物線とその後、ミサイルが標的にぶつかったのか夜空に光る閃光が見えます。この爆発の閃光がロシア軍のSu-35戦闘機とされています。だとすれば、同士討ち、つまりフレンドリーファイアです。もちろん、この映像だけでは撃墜されたのがSu-35戦闘機だとはわかりません。そもそも、ロシア軍機がザポリージャという最前線の空域を飛行することは今では異例です。侵攻当初、戦闘機の被撃墜が多くなったロシア航空宇宙軍は前線の航空支援を止め、長距離ミサイルを使ったアウトレンジ戦法に切り替えていました。

しかし、夜が明け、明るくなると、墜落したSu-35戦闘機の残骸が確認されます。フレンドリーファイアであることを証明することはできませんが、ロシア軍がSu-35戦闘機を失ったのは確かなようです。

二度目!ウクライナのMig-29がロシアのSu-35を撃墜!Su-35はオワコンか?
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Su-35はロシア空軍が実戦配備する中では最も先進的な戦闘機で、ロシアのスホーイ社によって開発、2014年に就役した第4世代戦闘機になります。価格は1機あたり6000万ドル前後とされます。ロシア軍がウクライナで失ったSu-35は今回で5機目です。

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ロシア軍、HIMARSのロケットを迎撃するつもりが味方のSu-34Mを撃墜

また、ロシア軍機が味方によって撃墜されるケースは今回が初めてではありません。昨年7月にはウクライナ東部ドネツク州のアルチェフスクの近くで、ロシア側の防空部隊が誤って友軍のSu-34M戦闘爆撃機を撃墜してしまいました。この時はウクライナ軍のHIMARSのロケット弾を迎撃するつもりが標的を誤認したとされます。この時、Su-34を撃ち落したのはロシア正規軍ではなく、ルガンスク人民共和国親露派武装組織の防空部隊とされています。

今年3月には同じくドネツクでロシア軍東部空軍司令部のニコポル対空ミサイル連隊がロシア航空宇宙軍のSu-34戦闘爆撃機を撃墜したとされています。ロシア軍の前線は混乱しており、陸軍と空軍、正規軍と親ロシア派、ワグネルとの間で情報が上手く連携できていないと言われており、その結果、度々フレンドリーファイアが起きていると言われています。

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イギリス国防省諜報部の最近の分析によれば、2022年2月の侵攻以降、ロシア軍は90機の固定翼機を失ったと主張しています。これはウクライナ軍の迎撃によるのはもちろんのこと、戦争がロシア国防省が当初計画していたよりもはるかに長く続くため、機体の損耗により、ロシア航空宇宙軍の長期的な戦術航空戦力の存続可能性が低下した可能性が高いと分析しています。ロシア空軍は侵攻前、1200機ほどの戦闘・攻撃機を保有していたとされていますが、そもそも稼働率が低い上に装備充足率も低く、機体同士で足りない部品を共食いしている状況とされ、稼働率は50%以下とされています。

そして、今回の戦争です。戦争が長引いた結果、稼働できる機体にしわ寄せがきて、酷使され、機体寿命が低下。その上、経済制裁により、交換用のパーツが手に入らず、他の機体から部品を調達する共食い整備が活発化し、それによる機体の消失も発生しています。また、整備不良か熟練パイロットの消耗によるせいか、この90機とは別に戦闘外でのロシア国内での墜落事故がウクライナ侵攻以降、多発しています。それも含めれば、ロシア軍の固定翼機の損失は100機を超えるものと推測されます。

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ロシア空軍のSu-35が味方のS-300に撃墜される!ロシア空軍の損耗は90機以上か
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