ロシア国防省はウクライナ軍のレオパルト2戦車を破壊した兵士に報奨金を与える動画を公開しました。西側戦車の破壊で報奨金を受け取るのはこれが初めてです。ロシアはこれまで１万人以上に報奨金を与えたと報告しています。
The Russian MoD has published footage of the presentation of a certificate for a prize of 1 million rubles to soldier Andrei Kravtsov, who destroyed a Leopard 2 tank. The certificate was handed over personally by the senator of the Federation Council, Alexander Karelin.
— NOELREPORTS 🇪🇺 🇺🇦 (@NOELreports) June 20, 2023
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ロシア国営メディアのTASS通信によれば火曜、擲弾兵であるアンドレイ・クラフツォフ氏がウクライナ軍のレオパルト2戦車を撃破したとして報償金を受け取りました。病院に入院中だった彼はアレクサンドル・カレリン氏の訪問を受けます。カレリン氏は政治家で、かつてグレコローマンレスリング130kg級でオリンピック３連覇を成し遂げ、”霊長類最強の男”と言われた国民的英雄です。彼はカレリン氏から１００万ルーブルの報奨金の証明書の盾を手渡しで受け取りました。この額は日本円にして約１７０万円です。この報償金はロシアの企業家などによって創設された基金から支払われたもので、国からの報償金ではありません。ロシア国防省は別途、西側戦車の破壊に１２００ドル、日本円で１７万円のボーナスを設定しています。また、ロシアの化学メーカーFores社がエイブラムスとレオパルト2両戦車を撃破鹵獲した者に報奨金を出すキャンペーンを行っており、これとは別途７万ドル、日本円で約１０００万円相当の報奨金を受け取る可能性があります。
ウクライナ軍はこれまで２両の2A4、4両の2A6と計６両のレオパルト２を失っていますが、アンドレイ氏がどれを破壊したのかは不明です。擲弾兵ということなので、RPGといった携行式対戦車兵器を使用して破壊したものと思われます。ただ、ロシアの場合、兵士の士気向上のためのプロパガンダの可能性があるので真偽は不明です。ただ、動画を見る限り、彼は右手を失っているように見え、大きな代償も支払っています。彼は重傷を負いながらもロシア軍に残ることを希望していると報道では述べられています。
ロシア国防省はウクライナでの特別軍事作戦の開始以来、１万人以上のロシア軍兵士にウクライナ軍兵器の破壊、または鹵獲の対価として報奨金を支払ったと報告しています。西側製兵器を多数投入したウクライナの大規模反転攻勢が行われる中、兵の士気を少しでも上げたいロシア上層部の思惑が見て取れます。
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