現地時間22日火曜にロシアで行われていた模擬空中戦訓練において、参加していたSu-30戦闘機が墜落しました。墜落した原因が空中戦の対戦相手として参加していた自軍のSu-35戦闘機によって誤って撃墜された可能性が浮上しています。
味方の攻撃によって撃墜
演習はモスクワの北のトヴェリ州上空で行われていました。撃墜されたSu-30のパイロット2人は緊急脱出システムによって脱出。大きな怪我はなく、無事に軍に回収されました。機体は墜落、大破しましたが、幸いにも墜落した場所が人が居ない森林地帯であったため、人的被害はありませんでした。
Media: #Russian Su-30 downed by Su-35 several days ago pic.twitter.com/jIMHccCYuA
— Last Defender (@LastDef) September 23, 2020
しかし、墜落原因が問題でした。ロシア国営メディアのTASS通信によると「Su-30は別の航空機によって訓練中に偶発的に攻撃された」と情報筋が述べたと報道しています。別の航空機は一緒に模擬戦闘に参加していたSu-35のことを指しており、Su-35の30mm機関砲によって撃墜されたとされています。
トランペッター 1/72 Su-30MKK フランカー G プラモデル
武装解除をするのを忘れた
模擬戦闘ではドッグファイト、いわゆる近接戦闘が行われおりました。Su-30の後ろをとってロックオンしたSu-35のパイロットは30mm機関砲のトリガーを引きます。しかし、ここで出るはずのない砲弾が発射されてしまったようです。通常、模擬戦闘では離陸前に全ての武装を解除します。ミサイルなどの誘導弾は外されていたようですが、機関砲の弾薬を取り除くのを忘れてしまったようです。Su-35は直前までスクランブル対応の任務に就いており、150発の機関砲弾が入ったままでした。
ハセガワ 1/72 ロシア空軍 Su-35S フランカー プラモデル E44
Su-30は、全天候型、空対空、空対地ミッション向けの第4世代多用途戦闘機です。それに対しSu-35は次の第4.5世代になり、外観に然程違いはありませんが、空戦能力はSu-35が上とされます。
ロシア軍は現在開催されている「コーカサス2020」(カフカズ2020)多国籍軍事演習で、味方のT-90戦車を誤射する失態を起こしています。この度重なるフレンドリーファイアーはロシア軍の規律が緩んでいるのでしょうか?
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