Armatix iP1|持主を認識しないと撃てないスマート拳銃

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Armatix iP1|持主を認識しないと撃てないスマート拳銃

SF映画などで指紋や生体認識で銃の持ち主を認識しないと撃てない銃などを見たことはないだろうか。これであれば、最悪、敵に銃を奪われても使われることはなく、悪用されることもない。実はこのように持主を特定して銃の使用可否する銃は実は既に発売されている。

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スマートウォッチと連携

ドイツのArmatix社によって開発された ジェームズボンドスタイルの拳銃 「Armatix iP1」は指紋認識といった高度な認識システムではないが、スマートウォッチと連携して持主を特定し制御する拳銃になる。

銃とスマートウォッチは近距離無線通信のRFIDタグで連携しており、スマートウォッチのRFIDを銃が認識することで銃弾を発射することができる。RFIDの認識範囲は僅か25cmしかないので、利き手ではない方にスマートウォッチを付けると認識できないかもしれない。また、スマートウォッチ側で撃てないように制御することも可能になる。これにより仮に拳銃を奪われても相手から一定の距離を取ればそれを使われることはなく、スマートウォッチと拳銃を別々に管理しておけば、仮に子供がふざけて銃をいじっても誤射といった事故は起きない。スマートウォッチはバッテリーの残量や発射弾数もカウントできる。

Armatix iP1は22口径になり、重量は僅か512gしかない。マガジンは10発装填できる。

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脆弱性が発見される

しかし、この認識システムに致命的な脆弱性が発見させた。セキュリティーの専門家はスマートウォッチと銃との間で交信される電波を分析し複製できることをを発見し、スマートウォッチ無しでも複製した電波で拳銃を発射可能にした。また、妨害電波を使ってスマートウォッチがあっても銃を撃てなくすることも可能にした。しかし、これには専門知識が必要で決して簡単ではなく、手間もかかる。そもそも完璧なシステムはなくプロのハッカーにかかればハッキングされてしまう。なので、これはさして問題ではなかったのだが、この過程でより簡単にハッキングできる方法が見つかってしまう。

磁石でハッキングできる

ハッキングを試みる中で銃の内部でどのように発射機構を制御しているかに気づいてしまった。それは単純で磁石だった。この磁石の制御を外すことは非常に簡単でスマートウォッチや電波を使わなくても銃に磁石を当てるだけで簡単に制御を解除できたのだ。これでは子供でも市販の磁石を持っていれば簡単に解除できてしまう。

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