世界で一番小さな国家といえばイタリアにあるカトリックの中心地である「バチカン市国」になる。この国には軍はいなく、スイスから派遣された衛兵がバチカンとローマ教皇を守っている。実はそんなバチカンを凌ぐ小さな国があるのをご存じだろうか?それが、アメリカはネバダ州内にある「モロッシア共和国(Republic of Molossia)」だ。ただ、この国、バチカンとは違い、国際社会で認めらていないミクロネーションといわれる非承認の国家になる。そんなモロッシア共和国は主権と領土を守るため世界一小さいといわれる軍隊を擁している。
モロッシア共和国とは
モロッシア共和国は1977年にケビン・ボーによって設立された建国50年に満たない若い国になる。場所はカルフォニア空港から車で4時間40分の場所にあるネバダ州ライアン郡のデイトン近郊にある。デイトンにあるハーモニー州の他に北・南カルフォニアにも領土があり、2つの州と1つの植民地からなる。これらの国土面積は合わせると0.05㎢と東京ドームの約1個分になり、国家の土地面積としては世界最小になる。独自通貨のValora(VL)を発行し、首都ボーストンには郵便局、銀行、観光案内所、オンライン映画館・ラジオ局など主要な都市インフラが整備されている。独自の法律では喫煙は違法になり、ナマズ、ほうれん草、玉ねぎを食べることも違法だ。人口は30人前後の国民と犬4匹になる。移民は受け入れておらず、国民は全てボー一族の血縁になる。国民は米国に納税を行っているが「対外援助」の名目になる。
世界最小の軍隊
こんな小さな国家でも主権と領土を守るための軍がある。この奇妙な国は次第に注目を浴びるようになり、国籍不明の人々がしばしば許可なく不法入国する事態が後を絶たたなくなった。外国の領土侵害から国と国民を守るために、ボー大統領は軍隊を結成した。兵士は僅か3人と犬2匹になる。地上車両として2人乗りのモーターバイクを装備している。航空戦力として戦闘機の購入を検討したが、米国の領空を侵す懸念があったため、この計画は実施されなかった。一番力を入れているのは海軍になる。首都ボーストンには海軍兵学校があり、5隻の艦艇(カヌー)を擁している。過去には1隻盗難に遭うなど、貴重な戦力を喪失したこともある。
武装はロケットキャノンと魚雷になる。しかし、ボーストンは砂漠で領内に湖や沼はない。目的は周辺に点在する湖や貯水池の探索になる。海軍歩兵は有事の時には武器を取って国土を守る。銃は旧式の1853エンフィールドマスケット銃と銃剣だ。
東ドイツと戦争中
ボー大統領が西ドイツの米軍基地に駐留していた当時、東ドイツにより睡眠不足に陥ったとして1983年、ボー大統領は東ドイツが自国の安定に影響を与えた非難して宣戦布告している。1990年のソビエト連邦崩壊後、東西ドイツは統一を達成し、東ドイツは消滅したが大統領によって戦争状態が解除されていないため、両国はまだ戦争状態ある。
コソボ共和国を最初に承認
2008年2月17日、コソボが独立した際、最初に独立を認めた国とされている。
主力産業は観光になり、外国人観光客で最も多いのが中国人になる。隣国のアメリカ人よりも多く、半分以上を中国人が占めている。トランプ大統領は中国に対し反発を強める中、モッロシア共和国のボー大統領は隣国に決して同調せずに独自路線で政策を進めている。