イギリス軍は昨年、違法薬物接種を理由に1000人の兵士を追放した

イギリス軍は昨年、違法薬物接種を理由に1000人の兵士を追放した
British Army

イギリス軍は昨年だけで1000人の兵士をコカイン、エクスタシー、大麻、ステロイドの接種を理由に軍から追放しました。この人数は大隊規模に相当します。

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1000人の内、最も多いのが陸軍の700人なり、これら兵士の中にはバッキンガム宮殿といった王室を護る近衛師団や数百年の歴史を持つ名門連隊の兵士も含まれています。昨年には5人が軍内でコカインを売りさばいたとして憲兵に逮捕され、ここから芋づる式に使用者が判明しました。この他、王立海軍では160人、王立空軍は80人が違法薬物接種を理由に除隊させられています。

とはいえ、これは今に始まったことではありません。2015年には十分に訓練を受けた700人の軍人が薬物検査に不合格となり除隊させられました。その内、陸軍が630人と最多です。2020年には380人と減少しましたが、翌年、2021年には825人と倍に増加しています。新兵においても陸軍では新兵訓練の開始から14週の間に約10%が薬物検査に引っかかっています。イギリスの大麻を摂取したことがある人の割合が約12%なので、それと同等の割合です。しかし、人手不足に悩む陸軍において新兵訓練中に限って、ヘロイン、コカイン、エクスタシー、大麻など、体内にどのような物質が検出されたとしても軍に残ることを許可しています。入隊前に摂取したものが体内に残っている可能性もあるのと、訓練の間に軍での規律や上官への服従を叩きこみ、薬物の摂取を止めさせるからです。しかし、実際には毎年多くの兵士が薬物を理由に除隊させられています。

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兵士の薬物の使用について僻地で任務に就けば、娯楽も少ないため退屈で、薬物に走る可能性が高まるとされます。また、アフガニスタンなど実戦を経験した者の中にはPTSDや寝不足に陥り、ドラッグに頼るものもいます。

イギリスの薬物汚染は深刻な社会問題になっており、2020年には薬物中毒による死亡者数はイングランドとウェールズだけで4500人を超えました。近年はコカインの摂取者が増えており、その割合は5%前後とEU加盟国ではトップです。大麻(マリファナ)はイギリスでも違法ですが、少量の所持であれば逮捕されません。

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Source

Record number of soldiers booted out of Army last year for using illegal drugs | The Sun

Army won’t sack recruits who use cocaine | Daily Mail Online

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イギリス軍は昨年、違法薬物接種を理由に1000人の兵士を追放した
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