英国企業がケブラー素材の防弾チョッキを再利用する方法を開発

英国企業がケブラー素材の防弾チョッキを再利用する方法を開発
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イギリスのグリーンテックスタートアップは、古い、または使用済の軍用防弾チョッキを再利用する方法を開発しました。これにより、兵士の高度な保護を維持しつつ、CO2排出量を削減し、コストを節約できる可能性があります。

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兵士が使用する防弾チョッキは時間の経過とともに防弾素材の繊維が分解されるため、使用期限が設けられています。お手入れや使用状況によって異なりますが、通常5~10年ほど、戦闘地域で使用された場合、更に短くなります。これら期限が切れた防弾チョッキは現在、焼却性分されており、その結果、防弾チョッキに使用されているケブラー素材といった貴重な化学繊維が失われています。ロンドンに拠点を置くUplift360は、それに目を付けます。英国防省の一部である防衛安全保障アクセラレーター(DASA)から約50万ポンドの資金援助を受け、戦闘地域で摩耗した防弾チョッキの繊維を再利用する環境に優しい低エネルギーのリサイクル方法を開発しました。

これは、持続可能なシステムを使用して防弾チョッキに使用されている繊維、主にケブラー素材を分解し、液体に変え、同じ特性を持つ高性能素材に戻すことができます。これによりCO2排出量を削減、コストを節約しながら、新たな防弾素材を作ることができます。ケブラーは鉄鋼の85倍高価であると推定されているため、ケブラーを再利用することは環境と支出の両方にメリットをもたらすと同省は述べています。

ケブラーは現在、軍用以外にも飛行機や車両のパーツ、耐熱服など民間でも多数使用されているため、技術が確立できれば、他のサプライチェーンでも使用できます。

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Source

https://www.gov.uk/government/case-studies/dasa-funded-innovation-gives-old-body-armour-a-second-life

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