ドイツ連邦軍はヨーロッパNATO最大の軍隊になります

ドイツ連邦軍はヨーロッパNATO最大の軍隊になります
Bundeswehr

ドイツのオラフ・ショルツ首相は「ドイツがまもなくヨーロッパNATOの中で最大の軍隊を持つ国になるだろう」と語りました。

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ドイツのショルツ首相はロシアによるウクライナ侵攻が始まって間もなく、2月27日に開かれた連邦議会で演説し、2022年の予算から緊急で1070億ドル(約13兆円)を連邦軍の装備強化などに充てることを発表。それから3カ月に及ぶ議論の後、ドイツ連邦議会は5月29日に特別基金の立法枠組みに合意しました。これまで、アメリカを除くNATOの国防費の最大はイギリスの600億ドルでしたが、それを大幅に超えることなり、アメリカ、中国に次ぐ、世界3位の規模になります。さらに今後は国内総生産(GDP)比1.5%規模の現在の国防費を、毎年2%以上に引き上げる旨も示しており、実現すれば、現在の指標で2023年以降は世界4位の規模を維持します。(日本が防衛予算をGDP比2%に上げれば日本が3位となる)

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2005年から2021年の長期に渡って続いたメルケル政権下で行われた緊縮財政で、国防費が削減されていたドイツ軍は装備の不足、稼働率が大幅に低下していました。それを表すようにMG3といった汎用機関銃が不足していた部隊の兵は演習で機関銃を補うために黒く塗ったほうきの棒を使用したいうエピソードも。かつて戦車大国と言われたドイツですが、主力戦車のレオパルト2戦車の保有数は250両ほどしかなく、2017年時点で稼働する数は僅か68両のみでした。空軍においては2018年に防衛システムに技術的な問題で、128機のユーロファイターのうち任務に対応できるのは10機だけという状況が明るみになります。しかも、そのうちミサイルを装備して戦闘可能だった機体は4機のみでした。本来、ドイツ空軍は自国及びNATOの危機的状況に備えて82機の戦闘準備の整った戦闘機を持つこと義務付けられていましたが、その約束も守られていませんでした。2017年にはドイツ海軍が保有する6隻の212A型潜水艦すべてが故障やメンテナンスでドッグ入りし、稼働する潜水艦が0になるという事態も。まずは追加される国防費でこれらが改善されることになるでしょう。

更に装備の近代化、新しい兵器の購入も期待されます。Die Weltの報告によれば、旧式のトルネード攻撃機はアメリカの第5世代ステルス戦闘機F-35に置き代わります。そして、老朽化し​​たCH-53G輸送ヘリは、おそらくCH-53Kに取って代わることになると思われます。海軍はノルウェーとの合弁事業で2隻の新しい潜水艦を建造する予定です。

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Source

https://www.dw.com/en/only-4-of-germanys-128-eurofighter-jets-combat-ready-report/a-43611873

https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2015/02/19/germanys-army-is-so-under-equipped-that-it-used-broomsticks-instead-of-machine-guns/

https://www.republicworld.com/world-news/russia-ukraine-crisis/olaf-scholz-pledges-107bn-for-german-army-says-it-will-be-largest-among-nato-nations-articleshow.html

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