チェコの銃器メーカーCZ(チェスカー・ズブロヨフカ・ウヘルスキブロッド)社は、かねてから進めていた米国の銃器メーカー・Colt Holding(コルト・ホールディング)社の買収に関する契約を締結、株式を100%取得したとのプレスリリースを2月11日に発表した。
Important milestone in the history of CZ
複数の海外メディアの報道によるとチェコ共和国の銃器メーカー”チェスカー・ズブロヨフカ(CeskaZbrojovka:CZ)”グループは、アメリカの銃器メーカー”コルト(Colt Manufacturing LLC)”社の買収を計画[…]
CZはコルトの100%の株式を2億2,000万ドル(1億8,000万ユーロ)の現金と、現金対価として新たに発行されたCZG株式109万9千株をコルト・マニファクチャリング、コルト・カナダの親会社であるコルト・ホールディング社が100%取得することで買収すると発表した。
CZ Groupの社長兼会長であるLubomírKovaříkは、次のように述べた。
「この合併は、両社にとって戦略的なステップです。コルトは象徴的な銃ブランドであり、世界中の軍事、法執行機関、商業市場のベンチマークであり、銃器製造業界のリーダーおよび軍隊の主要パートナーになるという当社の戦略に完全に適合します。175年以上にわたって米陸軍と肩を並べてきたコルトをポートフォリオに加えたことを誇りに思います。私たちは、当社の企業文化、現経営陣の実績、CZブランドとコルトブランドの相互補完性がうまく結び付いていると信じています。統合されたグループは、6億ドルを超える収益を得ることになり、真の小型武器強メーカーとなります。CZとコルトの経営陣の経験は、両ブランドをさらに強化し、CZとコルトがすべてのお客様に最高品質の製品とソリューションを提供し続けることを保証します。」
CZは頑丈で安価なピストルを提供することにより成功し、今ではチェコ共和国、米国、ドイツで約1,650人を雇用、米国のアーカンソー州リトルロックに工場を建設するなど、既に米国でも足場を固めており、世界でも有数の銃器メーカー。警察や軍用の武器だけでなく、スポーツや狩猟用の武器も製造している。
コルト社を買収したことにより、AR-15系のアサルトライフル、リボルバー拳銃がラインナップに加わることになり、世界でもトップクラスの銃器メーカーになり、今後の展開が注目される。