フィンランド国立訓練防衛協会(Maanpuolustuskoulutusyhdistys MKP)が韓国製のAKMライフルを調達することを発表した。早ければ今年6月に受け渡される。
MKPが調達するのは韓国のDasanMachineries(ダサン・マシーナリィ)が製造するAKM。工場はソウルの南約200kmに位置している。ダサンは自動車部品を中心に製造するメーカーだが、1996年より、主に警察などが使用するための銃としてAKMのレプリカ「DAK47」の製造を行っている。AKMは1959年からソ連で生産が開始さたカラシニコフAK-47のバリアントであり改良型だが、見た目や性能はAK-47とほぼ変わらない。多くの国にライセンス提供され、生産された。
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MKPとは
MKPは15歳以上のすべてのフィンランド居住者に安全とセキュリティの訓練を提供し、18歳以上のすべてのフィンランド市民に補足的な軍事訓練を提供する組織でいわゆるフィンランド国防軍の予備役なような組織。長年、隣国ソ連・ロシアの侵略という脅威にさらされてきたフィンランド国民は国防の意識が高いとされている。
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主力小銃Rk62と親和性が高い
MKPは予備役という事もあり、安価な銃を探していたのと、正規軍のフィンランド国防軍の主力小銃の一つであるRK62(ヴァルメ62)と親和性がある銃を探していた。RK62はAK-47の基本構造を踏襲した銃でAK-47、AKMと同じ7.62×39弾を使用する。AKMはコスト、使い勝手、兵站の意味でも都合がよいのだ。DKM47は1960年代のAKMと全く同じではなく、ピカティニーレールを搭載し、伸縮式のストックを採用するなど近代化されている。今回の調達にあたり視線をRK 62に適応させるために、ハウジングカバーのリアサイトを再配置している。
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