アメリカ陸軍の契約司令部はヘリコプター、陸上車両を含むさまざまなプラットフォームに適用するための新しい軽量ガトリング銃を調達するために政府の契約ウェブサイトに通知を行った。通知によると、政府はGAU-19/Bを検討しているようで、GAU-19/Bに関するレーザーポインタおよびピカティニーレール、弾薬コンテナ、電子制御ユニット、バッテリパック部品、メンテナンスキットといった付属品、サポート機器を製造できるメーカーの情報を求めている。
GAU-19とは
GAU-19はアメリカのゼネラル・エレクトリック社が開発した.50口径のガトリング式重機関銃になり、GECAL 50とも呼ばれる。ミニガンのM134(GAU-2)の 小口径を補完する目的で1983年に開発された。航空機にヘリ、ハンヴィー、艦艇など陸海空関係なく多くの乗り物に搭載された。V-22オスプレイや日本の巡視艇にも装備されている。
銃身はM134の6銃身から大幅に削減した3銃身とスマートになっている。その分発射速度はM134の3000発/分から1300発/分と大きく減ったが、口径は7.62×51㎜から12.7×99㎜と大きくなり、射程は1.8㎞(最大6Km)と威力は上がり、精密性も向上している。 50,000ラウンドごとに銃身を交換する。
GAU-19/Bは計量モデル
初期モデルのGAU-19/Aの重量は63㎏と重かったが、2012年に登場したGAU-19/Bは48㎏と−15㎏の重量削減を実現している。ただでさえ重い12.7×99㎜弾を使用しており、大きな削減になる。銃身は平均40,000ラウンドで交換になる。
シンプルで低コストの兵器システムの GAU-19 / Bは今後、米陸軍の高機動多目的車や装甲兵員輸送車といった地上車両に搭載される予定になる。高い発射速度を有する GAU-19 / B は軽車両および地上部隊に対して破壊的な火力を生み出すだけでなく、地対空兵器として高い防空能力を提供する。