7月5日、ドイツ議会の予算員会は、ドイツ連邦軍が求める60機のCH-47 Fチヌークヘリコプター、3000両の空挺車両、3隻の424級艦隊サービスボートの取得を承認した。
この承認は、財務省が提出した提案に基づいており、パートナーとの協力を強化し、国家および同盟国の防衛能力を強化することを目的としている。
今回承認された予算の大半が当てが割れるのはアメリカから購入する60機のCH-47 Fチヌークヘリコプターだ。ドイツ連邦軍は空中給油能力を備えた最新のブロックIIを受け取る。総発注額はヘリコプターだけで約69億8000万ユーロ(約1兆円)。これにプラス、サービス関連費として、7億ユーロを計上している。CH-47は現在運用中のCH-53Gヘリコプターを置き換えるもので2027年から導入が始まり、2033年までに完全に置き換わる。
CH-47FブロックIIチヌーク
CH-47FブロックIIチヌークは1960年代に運用が始まったCH-47シリーズの最新バージョンで、米陸軍でも2024年に最初の機体が納入される最新鋭機。CH-47Fは自衛隊も運用しているが、それはブロックIモデルでブロックIIでは再設計された燃料タンク、強化された胴体、改良されたドライブトレインなどの最先端技術を搭載、高温、高地での飛行性能が強化、メンテナンスコストの削減が施されている。燃料搭載量は290リットル増加、更に空中給油能力が追加され、航続距離、作戦範囲は大幅に拡大された。ペイロードも増えており、最大離陸重量はブロックIの22.7トンから24.5トンに増加している。生産元のボーイング社は既にブロックIの生産は終えており、今後はブロックIIの生産に移行する。
Source
Germany: green light for over EUR 10 billion defence procurements (defence-industry.eu)