イランのイスラム革命防衛隊、誤って自国の石油コンビナートを攻撃

イランのイスラム革命防衛隊、誤って自国の石油コンビナートを攻撃

オマーン湾に面し、イランの戦略上の需要拠点であるチャーバハール港の石油化学コンビナートがロケット弾による攻撃を受けた。しかし、その後、攻撃はイスラム革命防衛隊(IRGC)による事故であることが分かった。

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IRGCは10日、チャーバハール港の近くのオマーン湾で軍事演習を実施。その際、発射したロケット弾がコースを外れ、チャーバハル港の石油化学コンビナートを襲った。目撃者の情報によれば、5発以上のロケット弾がコンビナートを襲い、その内、2発のロケット弾はイラン軍の防空部隊によって迎撃され、空中で爆発、しかし、残りの3発が石油化学コンビナートの内部に、1発が外部に着弾、大規模な火災が発生した。今のところ死傷者の報告ない。チャーバハール州では、同日、警察署が過激派組織に襲われ、警官1人が死亡する事件も起きており、爆発は工場職員、周辺住民を恐怖とパニックに陥れた。

チャーバハール州知事は、革命防衛隊の軍事演習中の不幸な事故であり、侵略行為ではないと明らかにし、国民に「心配しないでください」と呼び掛けた。

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チャーバハール港はオマーン湾に面し、インド洋に出る入口にある港で国際貿易、特に石油輸送において重要な位置を占めている。世界の石油輸送にとって重要な航路であるホルムズ海峡にも通じる、この港での混乱は、広範囲に影響を与える可能性がある。また、同港はインドによって建設運営されており、インドがライバルのパキスタンを迂回して中央アジアと貿易する上で重要なルートでもある。

革命防衛隊は2020年11月に首都テヘランでウクライナ航空機を誤ってミサイルで撃墜するという事故も起こしており、この時は乗客乗員176人全員が死亡し、イランは人為的ミスとして謝罪した。

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Source

https://www.iranintl.com/en/202401103832

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