ウクライナ南部のザポリージャ上空でSu-27フランカー戦闘機が撃墜されました。当初、ウクライナ人が喜んでいるとされる動画がSNSに投稿され、撃墜されたのはロシア軍機と思われましたが、実はウクライナ空軍のSu-27Pになり、味方によって撃墜されたフレンドリーファイアの可能性が問い質されています。
The footage shows the moment of Ukraine Su-27 was shot down.
— worldnews24u (@worldnews24u) June 8, 2022
Soldiers of the Russian shot down a Ukraine military Su-27 :7.6.2022 pic.twitter.com/3bv8y8FqBd
SNSには撃墜されたSu-27の動画が上がっています。上の動画は地上にいるウクライナ軍兵士によって撮られたものとされます。音声を聞くと分かりますが撮影者は撃墜に歓喜しています。彼は撃墜された機体がロシア軍の戦闘機だと思っていました。
Video: Ukrainian military were extremely happy that they shot a “Russian Su-27” down:https://t.co/HUUbVpvjKp
— Elena Evdokimova (@elenaevdokimov7) June 6, 2022
the problem is – it was UKRANIAN SU-27 they shot down 😉https://t.co/fHOWVjhupw pic.twitter.com/nU9PjgcVyM
しかし、墜落した残骸を確認すると、尾翼にはウクライナ空軍のロゴが。撃墜された機体はウクライナ空軍のSu-27Pでした。撃墜された機体は第39戦術航空旅団に所属していた機体とされ、戦闘機のパイロットが脱出できたかは不明です。
Celebration captured by Ukraine believing they downed a Russian jet in Zaporozhye.
— gary (@gporter812) June 5, 2022
As it turns out, it was one of their own Su-27 fighter jets pic.twitter.com/tWY78nbiPO
この撃墜については2つの報告があり、一つはSu-27はロシア空軍のSu-30戦闘機とドッグファイトを行っており、空対空ミサイルによって撃墜されたという報告。そして、もう一つがウクライナ空軍の防空ミサイルシステムであるS-300によって撃墜されたフレンドリーファイアという報告です。どちらもそれを立証する証拠はありません。しかし、ロシア軍機による撃墜であれば、ロシア側がそう発表するはずなのでフレンドリーファイアの可能性はあります。Su-27はロシア、ウクライナ両国で使用されており、S-300には敵味方識別装置(IFF)が付いていないものもあります。
この件について、今のところウクライナ、ロシアからも公式発表はありません。