米宇宙軍は8日、共同宇宙運用センター(CSpOC)が宇宙物体の追跡と監視、テレメトリデータを関係機関で共有できるようにする新しい運用プラットフォームの研究開発を完了したと発表した。この新しいプラットフォームは、映画、ドラマなどで有名なSFフィクション『スター・トレック 』に登場する宇宙船にちなんで「コバヤシマル」と名付けられた。
コバヤシマルはファイブ・アイズと呼ばれる米国・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの5つの同盟国の間で宇宙の監視、情報共有のために使用される強固で柔軟なクラウドベースの運用プラットフォームになる。各国が取得した宇宙での発射体、隕石・衛星の衝突の可能性、大気圏に再突入する宇宙物体、さらには重要な軍事情報などを迅速かつ瞬時に同盟国内で情報を共有し注意を払うことができ、米国と加盟国間での共同での宇宙作戦を実行可能にする。これには国は、米中央情報局 (CIA) 、米国防情報局 (DIA) 、米連邦捜査局 (FBI) 、米地理空間情報局 (GCIA) 、米国家安全保障局 (NSA) なども関与している。
コバヤシマルとは
コバヤシマルは作品の中では宇宙艦隊アカデミーにおける士官候補生が受けるシミュレーション課題の一つ「コバヤシマル・シナリオ」に出てくる架空の宇宙船名になる。敵領域の中での絶体絶命の状況で漂流するコバヤシマルを救助するシナリオになるのだが、候補生は絶対に救助できない設定になっている。しかし、カーク船長はその課題を唯一クリアしている。
左上が米宇宙軍で右上がスタートレック、左下が米空軍宇宙司令部、右下がNASA。宇宙軍は空軍宇宙司令部をベースにしており、スタートレックはNASAからインスピレーション受けたらしい https://t.co/336jturkmc pic.twitter.com/SYENjXsf6g
— ミリレポ・サバテク (@sabatech_pr) January 25, 2020
米宇宙軍のマークは『スタートレック』からインスピレーション得たとされており、今後も米宇宙軍はスタートレックにちなんだものが登場するかもしれない。