拳銃はその小ささからライフルのように常に手に持たず、ホルスターなどにしまって携帯する。我々が普段からよく見かける警察官は腰のホルスターにしまっている。でも、特殊部隊などは腰ではなく、太ももに装着する者も多い。サバゲーマーでも軍装する人は太ももに付けたりするだろう。SPやシークレットサービスといったボディガードはジャケットの内側の胸あたりに閉まったりと、実は拳銃をしまう場所は様々だ。実はこれには意味がある。
警官の腰
もっともよく見かける光景だと思う。銃は隠さず、いわゆるオープンキャリーという形で周囲から目に見える形で携帯している。腰にある理由はベルトがあるのでホルスターが装着しやすいのと素早く手に取れる位置になるからだ。そして、警官という職務の性質というもう一つの理由がある。拳銃をオープンに携帯できるのは軍人(自衛隊)、若しくは警官、法執行機関の職員だけになり、見せることで身元を示している。そして、犯罪者に対しては抑止力の効果がある。
特殊部隊の太もも
腰やプレートキャリア上に装着する者もいるが、フル装備の特殊部隊は太ももに拳銃を装着することは多い。これは限られたスペースを有効に使用すためだ。プレートキャリや腰のベルト周りにはマガジン(弾薬)、グレネード、無線などさまざまなポーチ、ツールが装着されており、スペースは少ない。また、場所が良くないとライフルと干渉してしまう事もある。太ももに装着することでスペースを有効活用できる。太ももは腕を伸ばせば届く範囲になり、腰どうように素早く取り出すことが可能だ。また、拳銃はあくまでセカンドリーウェポンになり、メインではない。使用しない事の方が多い。
SP・シークレットサービスの胸
SPやシークレットサービスは要人を警護する訳だが、警官や特殊部隊のように一目でSPと分かるような格好ではない。警護対象と共に公共の場に出る事が多いが、そのような場所で銃をオープンにして携帯すると、一般の方に不安や恐怖を与えてしまう。そのため、銃は基本、コンシールドキャリー(秘匿携行)する。その際、銃が見えないようにジャケットの内側の胸の横腹あたりに銃を携帯できるショルダーホルスターと呼ばれるものを装着して携帯している。最近はコンシールドキャリー用の小型化した銃も多数出ており、腰のあたりに装着しても目立たなくなっており、腰に携帯することが多いようだ。