40mmグレネードランチャーから発射できるミニ・ミサイルMETE

40mmグレネードランチャーから発射できるミニミサイルMETE
Photo Roketsan

トルコの軍需企業Roketsan(アセルセン)は40mmグレネードランチャーから発射可能なミニミサイル「METE」を開発しています。

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グレネード弾を大幅に超える射程

METE
Photo Roketsan

METEはM203、M320、ダネルMGLなどで使用されている40mmグレネードランチャーから発射可能なミニミサイルになり、オペレーター一人で携行・運用可能な兵器です。ミサイルとあるように、これは誘導弾になり、セミアクティブレーザーホーミング方式のレーザー誘導によって、レーザーポインターが照射された標的に対し、ピンポイントで攻撃を行えます。

40mmグレネードランチャーの射程はM320などで200~300mほど、ダネルMGLで最大400mほどです。最大射程で撃つには放射線状に撃つ曲射が必要ですが、その場合、精度は悪くなります。中国には射程1000~2000mのスナイパーグレネードランチャーLG5/QLU-11式がありますが、ライフルで1000m先の標的を狙うには相当なスキルが必要であり、狙撃兵としての特殊な訓練を受けた者でなければ、早々当てられるものではありません。

METEミサイルの最大射程は優に1000mを超え、有効射程は400mからになります。ミサイルの命中精度表すCEPは1mです。METEは誘導弾になるので、特別な狙撃スキルは必要ありません。また、一人で運用が可能なので、他の携行式誘導弾のように人員を2人割く必要がありません。

METEは主に治安部隊や市街地戦を戦う部隊の戦闘力を高めるために開発されました。ミサイルと言えども40mmグレネードと同等の大きさになるため、威力はそこまで大きくなく、対狙撃兵用といった対人用、車といった軽装甲の車輛の破壊などを想定しています。

ミサイルの全長は50cm、重量は1.2kgと小型で軽量なため複数の携行が可能です。従来の40mmグレネードランチャーや有人兵器の使用は勿論のこと、無人機での運用を積極的に検討しており、小型無人航空機(UAV)からの発射は既に成功。その他、無人地上車両(ULV)、および無人海上車両(UMV)の武装に統合されるようにも設計されています。

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Source
https://www.roketsan.com.tr/tr/urunler/lazer-gudumlu-mini-fuze-sistemi

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