米陸軍の次世代防爆スーツNGABS

米陸軍の次世代防爆スーツNGABS
Photo US Army

ケンタッキー州フォートキャンベルで、米陸軍の爆発物処理(EOD)兵士による次世代爆弾処理スーツ(対爆スーツ)NGABSの実地試験が行われ、第184武器大隊(EOD)の爆発物処兵士は、2週間にわたってフォートキャンベルの射撃場で新しい爆弾スーツを着用して一連のテストを行いました。

EOD兵士は、軍隊の中でも最も生命を脅かす仕事の1つです。彼らは戦場で唯一、爆弾という脅威に自ら赴く兵種であり、仕掛けられた爆発物が作り出す予測不可能な事態、環境から身を守ることができなければなりません。そして、現場で彼らの命を守る唯一のアイテムが爆弾処理スーツです。

sponser

改良点

アドバンス対爆スーツ
現在の対爆スーツ

陸軍のプログラム・エグゼクティブ・オフィス(PEO)はEOD兵士の危険に対処するため次世代高度爆弾処理スーツ(NGABS)を開発しました。 NGABSは2002年から米陸軍で使用している古い”アドバンスド対爆スーツ”を改良したモデルになります。

NGABSは、モジュール式のスケーラブルな設計により360度の弾道保護と軽量化を実現し、進化する爆弾の脅威に対応するための爆発物処兵士 の即応性を高めます。機動性の向上を可能にしているものの1つが、 「モジュラー・スケーラブル・ベスト」です。これは軽量のベストで、これまでよりも体にフィットするように防弾ベストを調整できます。これまでの対爆スーツは男性が着用することを想定して開発されていましたが、これにより女性の身体にフィットできるように調整が可能です。また、これまで対爆を想定して設計されていましたが、初めて小型火器に対する弾道保護機能を提供します。

これらの機能が提供する機動性の向上と保護の強化は、さまざまな状況、脅威に合わせて調整することができ、兵士の生存性の向上を支援します。

米陸軍の次世代防爆スーツNGABS
Photo US Army

NGABSのヘルメットは快適性と安定性の向上、気流の改善、照明機能の組み込みが含まれますが、これとは別に革新的なモジュラー式センサースイート (MSS) を搭載し、周囲の照度を感知、低照度の場合、ヘッドアップディスプレイ (HUD) に表示するために赤外線カメラ、センサーと融合し、HUDE上に状況を表示する機能が組み込まれています。ライトを照らすことで逆に見づらくなったり、夜間時に敵に発見されることを防ぎます。これらの機能は現場の兵士の意見をもとに追加されています。また、これにより、C5ISR分野でのテクノロジーの進歩が促進され、状況認識が向上してミッション機能が強化されます。

ハート・ロッカー
sponser

Source
https://www.peosoldier.army.mil/News/Article-Display/Article/2323750/the-next-generation-advanced-bomb-suit-the-future-of-soldier-protection/

sponser
米陸軍の次世代防爆スーツNGABS
フォローして最新情報をチェックしよう!