OPFOR(対抗部隊)|仮想敵部隊を演じる専門ユニット

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U.S. Army photo by Spc. Phillip Scaringi

サバゲーやゲームにおいて相手、つまり敵がいるからこそ緊張感があり盛り上がり。軍の演習・訓練においては敵役がいることでより緊張感と実戦に近い訓練が行える。軍の演習では仮想敵部隊を演じる専門部隊がおり、それをOPFOR(オプフォー)、日本語で対抗部隊と呼ぶ。

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敵を演じる専門部隊

OPFORは”Opposing force”の略語になり、「対抗部隊・対抗勢力」を意味する。一般的な訓練では部隊内で敵味方に分かれて訓練することもあるが、OPFORは仮想敵部隊をこなすために訓練された兵士で構成された専門部隊になる。基本的に演習設備がある基地に配属された兵士らで構成される。部隊は年間を通して仮想敵部隊の役をこなすための動き方や戦術、偽装などの訓練を受ける。対抗部隊は味方を負かす力が求められ、精鋭が集めら、経験も豊富で味方の戦術も理解している。数的不利な状況でも対抗できる力がある。訓練相手という以外にも自軍の評価、弱点を知る目的もある。最近ではOPFORサービスを提供する民間企業も増えており、法執行機関や米軍の利用が増えている。

OPFORには地の利がある

OPFORは演習施設の地理地形や全容を把握しなければならない。それはなぜか?米軍やNATO軍であれば主な戦地は海外になる。そこにはその土地を知り尽くした地元のテロリストや民兵が待ち受けている。兵士はそのような敵を相手に戦うわけだから、同じ条件になるようにOPFORは演習地の全容を把握し地の利を活かして戦う。演習地は仮想戦場の市街地や地形を再現している。

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OPFORの装備

敵役をこなすわけなので、もちろん装備は正規軍と違う物を身に着ける。中東という設定であれば、実際にテロリストが着るアフガンストールやカミースといった服装をまとい。ライフルはAK-47を持つ。格好やシルエット、持ち物から敵と民間人を識別する術は重要であり、それを養う目的がある。テロリストは市民の中に紛れていることもあるので、そのようなシチュエーションも訓練では行われる。

車両や戦車なども、仮想敵兵器を用意する。紛争が頻発した20世紀であれば鹵獲して兵器を使えたが、現在では米軍・NATOがソビエト・ロシア製の兵器を入手するのは難しく、基本的には自軍の車両を改造したり、ペイントして外見だけでもそのように見えるようにしている。

訓練では勿論、実弾はつかわず、ペイント弾や「発砲」、「ヒット」、「キル」を判定できる統合レーザーエンゲージメントシステム(MILES)を使用する。

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自衛隊のOPFOR「部隊訓練評価隊」

出典:防衛省

自衛隊には仮想敵部隊をこなす専門部隊「部隊訓練評価隊」がある。2000年から運用開始され富士訓練センターを運営する部隊になる。山梨県の北富士駐屯地及び静岡県の滝ヶ原(たきがはら)駐屯地に所在し、2個の普通科中隊、1個戦車中隊などからなり、約300名の隊員で構成されている。

富士訓練センターは自衛隊内で対抗部隊と訓練できる唯一の施設になり北は北海道から南は九州までの部隊が訓練に訪れる。同施設では実弾の代わりにレーザー光線及びコンピュータなどの各種器材を駆使してより実戦的な訓練環境を作り、その下で行われた訓練に対して統一された尺度による客観的・計数的評価を行っている。

対抗部隊はFTCという専用の迷彩を着用する。戦車や車両は旧式の自衛隊車両を使用し、同様に迷彩や塗装を変えている。

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http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2002/column/frame/ak145005.htm

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OPFOR(対抗部隊)|敵役をこなす仮想敵部隊
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