ライフルに装着できるピストルサイズのアンチドローン兵器E1000MP

ライフルに装着できるピストルサイズのアンチドローン兵器E1000MP
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Photo by us army

アンチドローン兵器とはドローンを無力化するジャミングをドローンに照射したり、ネットを射出して操縦不可能にさせ撃墜させる兵器です。小型ドローン兵器がますます広まる今、この手の兵器の開発も進んでいます。アンチドローン兵器はSF的なフォルムで大変カッコよいのですが、欠点があり、とにかくサイズがデカい事です。そのため、常時携行できなかったり、射手が対ドローン専用になり、他の直接攻撃武器が持てないなど使い勝手が悪いという弱点がありました。しかし、そんな弱点を補う小型アンチドローン兵器が誕生しました。

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ピストルサイズのドローンジャマーブラスター

ライフルに装着できるピストルサイズのアンチドローン兵器E1000MP

イギリスのカウンタードローン企業であるDrone Defence(ドローンディフェンス)社が開発したのが「The Paladyne E1000MP」と呼ばれるピストルサイズのアンチドローン兵器です。このピストル型のドローンジャマーブラスターは、これまでのアンチドローン兵器と比べると非常に小型で片手で持ち運べるほどです。その上、軽量(3.5kg)で携行する上で苦になりません。ピストルのように腰のホルスターに携行して、ドローンが視界に入ってきたときに取り出して直ぐに射撃体勢に入れます。

スペック

E1000MPはGNSS L1、2.4GHz、または5.8 GHzのいずれかの周波数で電磁波を送信できます。これはドローンに使用させるコントロール通信、GPS通信、ビデオ送信に使用する信号を模倣し妨害することができます。照射されたドローンは混乱し制御不能に陥ります。ドローンに搭載されているプログラムによっては自動的にその場に着陸するか、離陸地点に戻ります。どちらのケースでも、ドローンを直接的に破壊することなく簡単に無効化することができるので、周囲にダメージを与えることはありません。

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照射される電磁波には指向性と全方向性の二種類があり、特定のドローンをだけを狙ったり、複数のドローンを一度に無効化することもできます。この電磁波の範囲は最大1kmです。

ライフルに装着できるピストルサイズのアンチドローン兵器E1000MP

必要に応じてライフルに取り付けることができるように設計されており、アタッチメントのグレネードランチャーのようにアサルトライフルの下部に付けて。サブウェポンとして使用できます。稼働時間は2時間で待機状態であれば12時間稼働できます。

増えるドローン事件の対策になるか

日本では2019年にドローンによる禁止区域の飛行で111件が摘発されています。これは前年の約4倍です。禁止区域の中には首相官邸や空港といった重要施設が含まれています。しかし、まだアンチドローン兵器の配備は進んでおらず、あっても常時携行しているわけではなないので、発見しても直ぐには対応できない状況です。E1000MPのようにアンチドローン兵器の小型化が進めば、警官や警備員が携行するようになるかもしれません。

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