グラント・シャップス英国防相を乗せたイギリス空軍機が今週、ロシア領土付近を飛行中にロシア軍から電波妨害といった電子攻撃を受けたことを英政府報道官が14日木曜に発表した。
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タイムズ紙の報道によれば、電子攻撃は13日水曜夜、グラント・シャップス国防相がNATO演習を視察し、ポーランドからイギリス空軍機で帰国した際に発生したとタイムズ紙は報じた。
英政府報道官は、同機がロシアの飛び地であるカリーニングラード付近を飛行中に一時的なGPS妨害を経験したと述べた。「航空機の安全性が脅かされることはなく、ロシア領土であるカリーニングラード付近で航空機がGPS妨害に遭遇することは珍しいことではない」と広報担当者は付け加えた。同機にはタイムズ紙のジャーナリストが同乗しており、GPS信号が約30分間妨害されたと述べた。それ以外にも携帯電話やネットに接続できなくなり、航空機は位置を特定するために別の方法を使用せざるを得なくなったと同紙は付け加えている。国防相はNATOが冷戦後に実施する最大規模の演習「ステッドファスト・ディフェンダー」を視察した帰りだった。同演習は加盟国32か国すべてから90,000人以上が参加、1月から5月にかけて行われる冷戦後、陸、空、海、サイバー、宇宙作戦を組み込んだマルチドメイン演習になる。
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