英空軍、ホバリングする小型無人機からマートレットミサイルの発射に成功

英空軍、ホバリングする小型無人機からマートレットミサイルの発射に成功
©Flyby Technology

イギリスのタレス社は4月17日、イギリス空軍との協力の元、スタートアップ開発企業のFlyby Technologyが開発した小型の無人航空システムをからマートレットミサイルを発射する実験を行い、成功したことを発表しました。

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「JACKAL(ジャッカル)」 と名付けられた垂直離着陸式 (VTOL)の小型無人機は、繋留された状態でタレス社製の軽量マルチロールミサイル「マートレット (LMM)」 2発の発射試験を実施。発射時の反動で多少、機体の揺れはありましたが、大きく姿勢制御が崩れることなく、発射を成功させました

MoDは4月中旬にこのテストの実施を発表しましたが、Flybyはテストが昨年10月に行われたことを認めていおり、発射テストは二回目です。

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JACKALとは

JACKAL Drone

JACKALは、英国を拠点とするFlyby TechnologyとトルコのFly BVLOS Technologyの協力によって開発された垂直離着陸式 (VTOL)の軍用無人機です。VTOLなので滑走路といったインフラに依存せずに市街地や建物の屋上、山岳地帯で離着陸が可能です。メーカーによれば、JACKALは戦場での航空阻止、近接航空支援、飛行中のヘリコプターとの交戦、対戦車、対地、兵站の提供とマルチミッションを実行できる能力があります。今回、マートレットの発射を成功させたことで、対地、対空において致命的な攻撃能力があることを示しました。

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マートレットミサイルとは

完全作戦能力を満たしていないマートレットミサイルがウクライナで使用され、ロシア軍機を撃墜
British Army

フランスを本部とするタレス社が開発する軽量マルチロールミサイル(LMM:Lightweight Multirole Missile)のマートレット(Martlet)はマルチロールという名の通り、空対地、地対空、地対地で使用でき、ヘリコプター、船舶、地上車両に搭載、携行式対空ミサイル(MANPADS)として使用できる多用途ミサイルです。ウクライナへの軍事支援としても提供されています。弾頭重量は3kg、射程は8km、ミサイルの速度はマッハ1.5になります。対空能力に関してはヘリコプターや無人機といった低高度・低速機を対象にしています。誘導方式はレーザー誘導、赤外線誘導です。

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アメリカの大型無人機MQ-9リーパーなどはヘルファイア空対地ミサイルを運用していますが、これまで無人機でのミサイル運用は主に中型以上の固定翼機です。回転翼機でホバリングした状態でのミサイル運用はまだどこも開発テスト中の段階です。

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NEW DRONE COMPLETES FIRST FIRING OF MISSILE IN SIGNIFICANT UNMANNED AIR COMBAT MILESTONE

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