ロシア、兵器不足で海外に売却した兵器を買い戻し

ロシア、兵器不足で海外に売却した兵器を買い戻しへ
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ロシア国防省は不足する兵器を補うために、かつて海外に売却した兵器の買戻しを試みているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。

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2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻。戦争が始まってからすでに600日以上が経っており、ロシア、ウクライナ両国ともに疲弊しています。世界2位の軍事大国であったロシアも多くの兵器を喪失。侵攻前に配備していた陸軍の現有戦力のほとんどは既に喪失しており、大量にあった予備役の兵器も動けるもののほとんどは戦線に投入され、それすらも枯渇しつつあります。国内の工場は戦時体制を敷き、兵器生産に振り向けていますが、損失に対し、供給が間に合っていません。友好国のイランや北朝鮮に協力を仰いでいますが、経済制裁を受け、かつイスラエルと問題を抱える同国に強力な兵器を供与する余裕はなく、安価なドローンに留まっています。北朝鮮は砲弾などを提供しているとされていますが、そもそも兵器が旧式ですし、品質に問題があると言われています。そこで、ロシアは過去、兵器を売却していたエジプト、ブラジル、パキスタン、ベラルーシといった国々から兵器を買い戻すことを計画、来月から輸入が始まるとウォール・ストリート・ジャーナルは報じています。

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ウォール・ストリート・ジャーナルは関係筋の話として、今年4月にロシアの当局者がエジプトを訪問し、シシ大統領と会談。エジプトが以前、ロシアから購入したMi-8ヘリコプター汎用ヘリ用のエンジン100基以上の買戻しを打診、アメリカからの横やりが入る前に速やかに売却するよう求めます。その見返りとしてロシアはエジプトの債務の免除、そして、小麦の輸出の継続を約束します。エジプトは小麦の大半をロシアに依存しており、小麦の輸出が止まれば、国民の生活への影響は大きく、その矛先は政権に向く可能性があります。

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シシ大統領は今年7月にロシアを訪問し、プーチン大統領と会談。これに同意したとされ、12月に150基のエンジンがロシアに輸出される見込みです。これに関してエジプト政府はコメントを避けています。

ブラジルとパキスタンも16基のMi-35攻撃ヘリ用エンジン、ベラルーシは6基のMi-26大型輸送ヘリ用エンジンをロシアに返却・売却することに同意したとされます。

かつて、世界2位の武器輸出大国だったロシアはここ数年、シェアを失っており、侵攻前の2022年時点で2割まで落ち込んでいました。さらにウクライナ侵攻によって思わぬ苦戦とロシア製兵器の評価が下がったことで、さらに兵器輸出はへり、2021年に47億ドルだった武器輸出額は、2022年には28億ドルにまで減ります。さらにアメリカに次いで世界2位だった売上高もフランスに抜かれ3位に後退しました。今回の買戻しにより、顧客は今後、さらに減ることになるでしょう。

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Source

https://www.wsj.com/world/russia-turns-to-longtime-arms-customers-to-boost-war-arsenal-5111bac4?st=irxmclf4vfude3y

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