中欧のスロバキアは保有するMig-29戦闘機13機をウクライナに提供する代わりに、アメリカから12機のAH-1Zヴァイパー攻撃ヘリを含む、複数の兵器を手に入れます。これはスロバキアにとって、かなり得な取引です。
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スロバキアのヤロスラフ・ナド国防相は水曜、ウクライナに13機のMig-29戦闘機とKub防空ミサイルシステムを提供する代わりに、アメリカから10億ドル分の兵器を割引価格で提供する提案を受けた発表しました。割引というのは10億ドルの内、6億6千万ドルを対外軍事基金(FMF)プログラムのもと、アメリカが負担するというもので、スロバキアの負担額は総額の3割ほど、3億4千万ドルのみです。その負担額でスロバキアは12機の新しいAH-1Zヴァイパー攻撃ヘリ、それに使用する500発以上のAGM-114 ヘルファイア空対地ミサイルを手に入れることができ、その中には付属品、パイロットおよび技術者のトレーニングも含まれます。
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AH-1Zの価格は1機あたり、7,500万ドルとされ、12機とあれば、単純計算で9億ドルです。ミサイルを含む同様の契約を2018年にバーレーンが9億ドルで締結、2022年にはナイジェリアが10億ドルで締結しているので、それが実質負担3億4千万ドルで購入できるのはかなりお得です。
Mig-29の価格は2300万ドルとされるので、交換と考えても得であり、1970年代に開発された機体は既に老朽化、生産元のロシアのメンテナンスも受けられないので、スロバキア空軍はこれを2024年からF-16戦闘機に切り替える予定だったので、スロバキアにとってはかなり、お得な取引になります。近日中に最初の4機がウクライナに提供される予定です。
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