イスラエルのスタートアップ企業のSpearUAVは、戦場における状況認識に革命をもたらす可能性のある無人航空機システム (UAS) の革新的技術の開発を発表した。
40㎜グレネードランチャーから発射するNinox40
SpearUAVの開発したドローン”Ninox(二ノックス)”は小規模部隊による戦略的・戦術的な任務において、即座に諜報・監視活動、標的の捕捉、偵察 (ISTAR)を可能にし、戦術上の優位性をもたらすように設計されている。
Ninoxには3つのモデルがあるが、特筆すべきはNinox40だ。250g未満の重量しかないカプセル化したドローンは一般的な40mmグレネードランチャーから発射することができる。発射はグレネード弾を発射する要領でバレルに挿入して射出、わずか数秒でドローンを展開できる。過酷な戦場の条件に耐えるように設計されており、最大40分の飛行能力、広範囲の偵察機能、状況認識を強化するための昼夜カメラ、自動追跡機能を備えている。地上から手動で展開することも可能だ。爆発物を搭載して自爆ドローンとしても利用できる。
車両から発射するNinox66
ボタンを押すだけで使用できるNinox66は、戦車や戦闘車などの移動プラットフォームでの運用を考慮して設計されている。Ninox66は操作が簡単でドローンの操縦スキルは必要ない。最大50分の飛行時間、風速37㎞下で最大700gを牽引できるなど高耐久で過酷な天候や戦闘条件に耐えることができる。Ninox 66は、複数機による連携飛行、コンピュータービジョン機能、自動追跡機能、自動帰還機能などを備えている。
より強固なNinox103
Ninox103は、戦略的、戦術的機能と即時発射を兼ね備えた最新のカプセル型ドローンであり、艦船や大型機といった陸海空の大型プラットフォームでの運用を考慮して設計されている。風速37㎞下で最大1.5 kgを牽引できる耐久性を備えている。Ninox 103は最大60分の飛行時間でNinox 66と同じ機能を備えている。
世界はグレネードランチャーでドローンを発射するのがトレンド?
グレネードランチャーから素早くドローン射出展開するのは世界的なトレンドだ。米陸軍研究所 (ARL) ではM320A1 40 mmグレネードランチャーから発射できるカメラドローンGLASを開発しており、オーストリアのDefendTex社もNinox40と同じ40mmグレネードランチャーから発射するDrone40を開発している。近い将来、戦場はドローンの撃ち合いになるかもしれない。
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