黒海艦隊の大型巡視船パーベル・デルジャビンが爆発!自軍の機雷に接触か

黒海艦隊の大型巡視艇パーベル・デルジャビンが爆発!自軍の機雷に接触か
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速報によると、10月11日午前、ロシア海軍黒海艦隊所属のプロジェクト22160巡視船「パーベル・デルジャビン」がクリミア半島の港湾都市セヴァストポリ沖で爆発した。正確に何が起こったのかは不明だが、セヴァストポリ沖合に設置してあった自軍の機雷に接触したのではないかと報じられている。

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ウクライナの内務大臣顧問アントン・ゲラシェンコ氏は12日、自身のX(旧Twitter)でロシア海軍黒海艦隊の大型巡視艇パーベル・デルジャビンがセヴァストポリで爆発したと発表した。オデッサ地方軍事局の報道官セルヒー・ブラチュク氏も爆発があったことに言及している。アントン氏は正確に何が起こったかは不明としているが、他のウクライナ情勢を分析する複数のOSINTアカウントの投稿では同艦がロシア海軍で設置した機雷に接触して爆発したと発表している。ウクライナ軍の攻撃によるもので、艦船に被害を与えることに成功したのであればウクライナ国防省、メディアが大々的に報じ、SNSにも拡散するはずなので、攻撃以外による爆発の可能性は高い。

セヴァストポリ港湾付近の機雷は、本来、ウクライナの艦船の侵入を防ぐために設置された罠だが、機雷の接触が事実であれば、その罠に自分たちがはまったことになる。同艦が機雷の設置場所を知らない筈はないが、航路を間違えて航行したのか、若しくは浮遊していた漂流機雷に触れたのかは不明だ。ちなみに自軍の機雷への接触は過去にもあり、昨年6月30日、ロシア海軍黒海艦隊のオンダトラ級(Project 1176 Akula)上陸用舟艇がマリウポリ沖で機雷に接触して沈没している。事故の前、ロシアはウクライナがマリウポリの海岸線に設置した機雷は全て除去したと述べており、そもそも沖合に機雷を設置できるのはロシアしかいないため、自分たちの機雷に接触したとされている。

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黒海艦隊の上陸用舟艇が味方が設置した機雷に接触して沈む
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プロジェクト 22160巡視船パーベル・デルジャビン

プロジェクト22160 は、満排水量1700t、全長94mの大型巡視船。主に外海における哨戒、監視、警備などの任務を目的として設計された。一番艦は2014年2月に起工され、2018年12 月にロシア海軍に就役したロシア艦艇の中でも新しいモデル。今回、爆発したパーベル・デルジャビンは2020年11月に黒海艦隊に就役したばかりの新造艦だ。現代的な艦らしく、ボディはステルス性を意識した設計になっている。巡視船にカテゴライズしているものの同艦には垂直発射システム(VLS)が搭載、最大8発のカリブルミサイルが搭載できる。その他76.2mm速射砲、Tor-M2KM短距離防空システムなどを搭載、艦尾にはヘリ甲板もあり、Ka-27対潜ヘリ、若しくはKa-226多用途ヘリ1機を搭載している。黒海艦隊には4隻が配備されているが、三番艦のセルゲイ・コトフが昨年7月にウクライナ軍の自爆無人艇によって損傷したとウクライナ側は主張している。

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