英空軍はフォークランド紛争以来40年ぶりに空対空戦を行いました

英空軍はフォークランド紛争以来40年ぶりに空対空戦を行いました
Photo RAF

イギリス空軍(RAF)のユーロファイター タイフーンは今週火曜、シリア上空を飛行するドローンを撃墜しました。RAFの航空機が飛行する標的を撃墜する”空対空戦闘”を行ったのは1982年のフォークランド紛争以来、実に40年ぶりになります。またタイフーン(Typhoon)にとっても初の空対空戦闘になります。

英国防相の発表によると、この空対空戦は12月14日、シリアで起きました。シリアの反政府派が支配する地域にある米軍基地アルタンフ(Al tanf)の上空に所属不明のドローンが現れたことによって起きました。ドローンの軌道は米軍及び、その連合軍にとって脅威となるものでした。そこで、キプロスのアクロティリ英空軍基地に所属し、この空域をパトロールしているRAFのタイフーンにドローンの調査命令が下ります。パイロットはドローンを確認、ドローンのサイズとタイプは不明ですが小さいものでしたが、敵対的な行動を示したため、高度な赤外線誘導短距離空対空ミサイル ASRAAM(アスラーム) を使用して、タイフーンはドローンを撃墜しました。この地域では爆発物を積んだ小型ドローンによる攻撃が度々起きており、このドローンも爆発物を積んでいた可能性があります。アメリカとイギリスの当局はこのドローンがイランの支援を受けた武装組織によるものと推測しています。

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40年ぶりの空対空戦

フォークランド紛争

この出来事は別の視点からも注目されており、それは英空軍(RAF)にとって、40年ぶりの空対空戦であり、タイフーンにとっては初めての空対空戦だったからです。RAFが最後に空対空戦を行ったの1982年3月に勃発した「フォークランド紛争」でした。アルゼンチン軍と交戦したこの戦いでは英軍は空母2隻を派遣、シーハリアー戦闘機を主体に100機以上の航空戦力を投入し、アルゼンチン空軍のミラージュIIIEA戦闘機やダガー攻撃機と空対空戦を行っています。それ以降、これまでRAFは空対空戦は行っていませんでした。

フォークランド紛争後に開発が始まり、2003年からRAFに配備されたタイフーン戦闘機にとっては、例え相手がドローンと言えど、空中の敵を撃墜するのは今回が初めてであり、初の空対空戦になりました。タイフーンには固定武装で機関砲のマウザー BK-27 27mm リヴォルヴァーカノンを装備していますが、今回、おそらくドローンよりも高価なASRAAMミサイルを使用しています。機関砲は訓練でもほぼ使用していないとされ、弾薬も搭載されていなかったかもしれません。

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Source
https://www.gov.uk/government/news/raf-typhoon-destroys-terrorist-drone-in-syria

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