ウクライナの最前線を訪れていたロシア軍トップのゲラシモフ参謀総長が負傷という情報も!真偽は?

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ロシア連邦軍の実務的なトップされるヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長がウクライナ侵攻の最前線に赴き、その際、ウクライナ軍の攻撃を受け、負傷したという情報が飛び交いました。であれば、ロシア軍の大失態であり、士気に関わります。これは本当なのでしょうか?

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ウクライナ侵攻を計画した一人であり、プーチン大統領の片腕、セルゲイ・ショイグ国防相と並ぶロシア軍の最高幹部であるヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長は4月30日、密かにウクライナ侵攻の最前線にあたる東部ハリキウ州のイジュームを訪れ、現場を視察、戦闘指揮を行いました。イジュームは東部の交通結節点で、戦略上重要拠点であり、ウクライナ軍、ロシア軍・親露派武装組織の間で激しい戦闘が行われており、真の最前線です。そんな危険な場所にゲラシモフ参謀総長が訪れるということはロシア軍の動きが芳しくないことを物語っています。一般的に考えて、軍トップが戦闘が現在進行形で行われている最前線に来ることは通常ありえなく、現場を指揮することもありません。それだけ、クレムリンも彼自身も焦っている証拠です。

第2諸兵科連合軍と空挺軍の指揮所を訪れた彼は現場の指揮官と会議を行います。参謀総長が来るとなればそこには、第2諸兵科連合軍の指揮官であるアンドレイ・コロトフキン中将、アンドレイ・シモノフ少将を始めとした現場の高級将校40人が一堂に集まりました。

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しかし、案の定、ゲラシモフ参謀総長がイジュームに来ているという情報はウクライナ軍に漏れていました。ウクライナはロシアの稚拙な通信網の傍受、アメリカやイギリスの諜報網の助けを借りて、これまでロシア軍指揮官の居場所を把握、前線に出てきたタイミングで攻撃を行い、8人もの将軍を葬ってきました。そして、今回、参謀長の首を取るまたとない機会です。

ウクライナ軍はこの機を逃さず指揮所に攻撃を行います。結果200人が死亡し、高級将校40人の内20人が死亡、その内の一人はアンドレイ・シモノフ少将と報じれました。当のゲラシモフですが、右脚の上3分の1に榴散弾による傷を負ったが命に別状はなく、ロシアに帰ったという情報が流れます。戦死さえしなかったとしても負傷したという事実があればウクライナ軍の士気をあげ、ロシア軍に大きな心理的ダメージを与えることになります。しかし、ゲラシモフが負傷したという確かな情報はなく、ニューヨークタイムズなどはゲラシモフは攻撃前にイジュームを去ったと報じています。ゲラシモフの負傷が事実であればウクライナ大統領府・国防省が黙っている筈がありませんが、ゲラシモフの負傷については何も発表がありません。このことから、彼は負傷していない、またはその事実の確認が取れていないと推測されます。

しかし、彼が最前線に来たことでロシア軍が切羽詰まっている状況だということが分かり、彼のおかげ40人もの高級将校が集まり、20人も葬ることができたと取ることもできるでしょう。

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Source

https://www.nytimes.com/2022/05/01/world/europe/russian-general-dead-valery-gerasimov.html?smid=url-copy
https://www.unian.net/war/valeriy-gerasimov-nachalnik-genshtaba-vs-rf-byl-ranen-pod-izyumom-novosti-vtorzheniya-rossii-na-ukrainu-11808390.html

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