ウクライナはロシア軍に自軍の兵士の遺体を回収するように二度目の呼びかけを行いました

戦闘中に亡くなった兵士の遺体は可能な限り回収し、遺体は最大の敬意をもって扱い、家族のもとに返すのが世界の軍隊の常識です。しかし、ウクライナに侵攻するロシア軍ではそれが行われていないようです。

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ウクライナのデニス・シュミハリ首相は3月17日、国際赤十字を通して、ロシア側に自軍の兵士の遺体を回収するようにロシア側に呼びかけました。実はこの呼びかけは2度目です。ウクライナは兵士の両親は「尊厳をもってご子息を葬る機会を得るべきだ」と、2月26日にも数千人のロシア兵士の遺体をロシアに返還する用意があると赤十字を通して呼びかけていました。二度目の呼びかけを行ったということはこれが実現できていないことを示しています。捕まったロシア兵捕虜の一人は「軍は遺体を回収することすらなく、葬式もありません」と述べており、一部の部隊は自軍の兵士の遺体を放置しており、遺体は犬や野生動物の餌になっています。

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遺体の扱いがぞんざいなロシア軍

ウクライナはロシア軍に自軍の兵士の遺体を回収するように二度目の呼びかけを行いました
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回収された遺体の扱いもぞんざいなようです。BBCの報道によると、ベラルーシの南部の都市の遺体安置所にはウクライナへの侵攻後に命を落としたロシアの兵士の遺体で溢れていると報告しています。安置所も冷蔵庫ではなく、通常の部屋になるため、遺体は腐敗し、悪臭を放っています。

ウクライナ北部作戦司令部が入手したロシア国防省の命令書には「夜に遺体を回収し、身分証を取り、兵士を集団墓地に埋葬するように、それが不可能な場合は、死体を焼却処分するように」と命令されていました。つまり、彼らは遺体が回収されたにも関わらず、家族、故郷の元に戻ることなく埋葬されるということです。

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プーチンが最も恐れていることは、多数の遺体袋がロシアに戻ってきて世論が厭戦、反戦ムードになることとされています。ベトナム戦争では日々、本国に戻ってくる戦死したアメリカ兵の多数の遺体袋が世論の反戦ムードを高め米軍の撤退に至ったと言われています。ウクライナの発表によればロシア軍兵士の損失は14000人以上(3月17日時点)です。内訳が不明なので戦死者数は分かりませんが、米国情報当局が17日に発表した情報によればロシア軍の戦死者は7000人以上とされており、膨大な数です。ロシア軍は今のところ3月2日に自軍の戦死者498人を発表しただけで、これだけの数の遺体袋がロシアに戻れば国民は黙っていないでしょう。英国国防大臣のベン・ウォレスによると、ロシア軍は、戦闘による死傷者を隠すために、移動式火葬場を配備したと述べています。

一部は電車や飛行機でロシア本国に送還され、遺族のもとに返されているようですが、それは高級将官など限られた人のみで、英雄としてロシアのプロパガンダの一つとして利用されています。

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Source

https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3421496-russian-defense-ministry-orders-disposing-bodies-of-own-soldiers-killed-in-ukraine.html
https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3433027-ukraine-again-asks-red-cross-to-make-russia-take-away-bodies-of-its-servicemen.html
https://www.indiatoday.in/world/russia-ukraine-war/story/ukraine-russia-war-news-soldier-bodies-morgue-belarus-report-1924464-2022-03-12

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ウクライナはロシア軍に自軍の兵士の遺体を回収するように赤十字を通して呼びかけました
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