ウクライナ、ミサイル工場を国外に移転

Photo CSIS

スペインメディアの報道によれば、ウクライナはロシアからの攻撃を避けるため、ミサイル工場を国外に移転した。

報道によればウクライナ国家安全保障・国防会議書記のオレクシー・ダニロフ氏はスペイン紙ABCの取材に対し、先日、ロシアがウクライナのミサイル組立工場を攻撃したことを受け、ウクライナは国内のミサイル生産施設の一部を国外に移管したと述べた。どこがいつ攻撃されたのは、施設がどこに移転されたのかについては明らかにしなかった。順当に考えれば一番可能性が高いのが隣国ポーランド、またはスロバキアであろう。

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攻撃されたのネプチューンの生産ラインか?

9月以降、クリミア半島へのミサイル攻撃を激化させるウクライナ。攻撃は主にイギリスとフランスから供与された巡航ミサイル「ストームシャドウ/SACLP」を使用しているが、国産の巡航ミサイル「ネプチューン」も使用されていることが確認されている。昨年4月に黒海艦隊の旗艦モスクワを撃沈したことで名を馳せた同ミサイルだが、その後、あまり情報を聞くことはなかった。しかし、今年4月に近代化改修が行われ、飛距離や誘導機能、ステルス性と性能がアップ。9月13日のクリミアの港湾都市セヴァストポリで潜水艦と揚陸艦が破壊された攻撃や、翌日14日の東部エフパトリヤ近郊のS-400防空ミサイルシステムの破壊にネプチューンが使用されたとされている。もしかするとこのネプチューンの生産ラインが狙われた可能性が高い。

ロシアは侵攻当初から東端の都市リヴィウを含め、ポーランド国境に近い都市にまでミサイル攻撃を行っており、ウクライナ国内に安全な場所はない。しかし、そのロシアもさすがにNATO領内にある施設を攻撃すれば、NATOへの宣戦布告になるので、国外に移転できれば、攻撃される心配なく、生産に注力できる。

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Source

https://www.abc.es/noticias/oleksii-danilov-vamos-asegurar-flota-rusa-vaya-20230925174825-nt.html?

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