米軍は今後数年でAH-64Dアパッチヘリを引退させます

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米軍は今後数年でAH-64Dアパッチヘリを引退させます
photo by us army

米軍は新しいヘリコプターのためのスペースを作るために、老朽化したAH-64Dアパッチ・ロングボウ攻撃ヘリコプターを、今後数年かけて引退させていくことを政府系サイトで明らかにしました。

DEFENCE BLOGの報道によると米陸軍契約司令部のレッドストーン兵器廠 (ACC-RSA) は、AH-64Dヘリ数百機を解体する契約業者を探しています。契約期間は2022年1月から2027年12月で、最初の納期は2023年6月になります。毎月3〜7機のAH-64Dの解体を予定していますが、作業は単純に解体するだけではなく、アパッチの最新モデルであるAH-64Eアパッチ・ガーディアンを生産するために再利用できるパーツを取りだすことが求めらており、これらの作業を行える必要な知識、能力、経験を有する企業を探しています。

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AH-64Dから次期攻撃ヘリへ

AH-64Dアパッチ・ロングボウといえば、陸上自衛隊も採用する攻撃ヘリで『シン・ゴジラ』にも登場し、武蔵小杉上空でゴジラと戦ったヘリです。AH-64Aのアップグレード版として1991年に登場したAH-64Dはヘルファイア対戦車ミサイルとロングボウ射撃管制レーダーを装備し戦車の天敵として恐れられ、米陸軍内には約800機が配備されています。しかし、既に30年近く経過していることもあり、老朽化。2011年には近代化改修したAH-64Eアパッチ・ガーディアンが配備されています。AH-64Eは外観はAH-64Dと変わりませんが、最新のパイロットナイトビジョンセンサーとMUM-T(Manned Unmmaned Teaming)と呼ばれるデータリンクシステムにより、無人航空機(UAV)とデータリンクし、UAVから情報を取得したり、攻撃指示が可能になっています。その他、装甲、レーダー性能がアップし、より高高度での運用が可能になるなど全体的に性能がアップグレードされた最新鋭の攻撃ヘリで、既に500機以上が米軍に配備されています。

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FARA計画

AH-64に代わる次期攻撃ヘリの開発計画である将来型攻撃偵察ヘリFARA(Future Attack Reconnaissance Aircraft)計画も現在進められています。
FARAは複雑化する現代の戦闘において、アビオニクス(電子機器)によるサイバー強化と広大な戦場を横断する作戦行動能力 、敵の対空防御を突破するための速度を併せ持った攻撃偵察ヘリを開発するもので2023年にプロトタイプのテスト飛行を行い。2028年に量産、配備することを予定しています。

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FARA bell-and-sikorsky
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https://defence-blog.com/news/army/u-s-army-to-retire-hundreds-ah-64d-apache-helicopters.html

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