酔っ払い同士が防弾チョッキを着てお互いにライフル銃で撃ち合い逮捕されるというアメリカで事件が起こった。NEW YORK POSTが事件の内容を伝えている。
先月31日、米アーカンソー州に住むチャールズ・フェリス(50歳)とクリストファー・ヒックス(36歳)容疑者の二人が夜中に酒を飲んでいたところ。フィリス容疑者が防弾チョッキを着て、ヒックス容疑者に自分を撃ってみて欲しいと依頼。ヒックス容疑者はライフル銃を持ち出し、 フェリス容疑者に発砲。幸い、防弾チョッキを貫通はしなかったが、フェリス容疑者は「痛い!」と逆上し、今度はヒックス容疑者に防弾チョッキを着させ、フィリス容疑者は全弾を背後に打ちこみました。幸い2人ともあざで済みました。2人はその後、病院に行き、森の中で見知らぬ男に撃たれた説明するも、その不自然な状況から病院が警察に通報。フェリス容疑者の妻の供述もあり、加重暴行罪で逮捕。その後、2人は保釈金5000ドルを払い保釈されたが、接触禁止を命じされている。法廷は来月開かれる。
ライフル銃で防弾チョッキ着ていても大丈夫なのか?
今回使用された銃は公開されていないが、22口径の半自動小銃とのこと。22口径は拳銃や狩猟、競技用銃に使用される弾丸になり、日本でも狩猟用の銃で使用されるなど、弾丸の中では比較的威力が低いものとされる(といっても勿論、殺傷能力はある)。
実際、防弾チョッキで受けた時はどうなのかというと、アメリカでは防弾チョッキに防弾可能な弾薬に応じたランク付けがされており、アメリカ合衆国司法省の国家司法研究所の規格 (National Institute of Justice) が使用されている。22口径は防弾レベル1に指定されており、22口径は最低限の防弾レベルであるため、大抵の防弾チョッキで防げるのである。
とはいっても、あざができ、病院のお世話になる負傷にはなるし、場合によっては肋骨が折れたり、内臓を痛める可能性もある。そもそも防弾チョッキを着ていたしてもおふざけで撃ち合うものでは無いし、手元が狂えば、防弾されていない部分を打つ可能性もあり、しかも2人酔っていたので尚更、危険である。
銃社会のアメリカならではのおバカ事件でした。