中国は広東省深圳の税関で輸出用のエアガンが押収したと4月12日に深圳税関が発表した。その数がなんと27,000丁。押収されたエアガンの外装はプラスチックで、内部構造は金属。射程は50メートルに達するものもあったとか。製造を委託された中国の会社は海外のクライアントの仕様に沿って、製造したとのことだが、中国の定める規定に違反していた。押収物にはハンドガンからスナイパーライフルはじめスコープやサプレッサー、マガジンも含まれていたとのことだがそれら全てが押収された形だ。
https://www.afpbb.com/articles/-/3220772?pid=3220772002
中国のエアガン規制は日本以上
外装がプラスチックになり、全身金属ではない。射程50メートルはノーマルだと難しいがカスタム次第で規定の範囲内で可能だろう。海外であれば、日本よりパワーの規定が緩いので通常でも全然超えるてくる思われる。
果たして、なにがいけなかったのか? 中国の法律の詳しいことは分からないのだが、これだけ言えるのは中国のエアガンの規制というのはもの凄い厳しいということだ。なにしろ中国ではエアガンの製造、所持、販売の一切が禁止されているのだ。銃の形を模したものの展示さえも禁止されている。なので、中国国内で製造され、輸出する行為は完全にアウトなのだ。
国内で販売されている中国メーカーは?
「えっ?中国メーカーのエアガン使っているけど」と思った人が多数いると思うが、中国メーカーといわれているのは全て香港に拠点を構える会社。香港も中国の一部ではあるが、香港は、一国二制度のもと固有の法制度及び経済制度を有しているので、中国本土の法律が適用されないので、香港メーカーはエアガンの製造販売ができる。もちろん、それらを中国大陸側やったらアウトで、過去には多くのメーカー摘発され、日本メーカーなども巻き込まれている。そのような事情もあり、銃の密輸ならぬ、エアガンの密輸が中国では行われていたりする。
香港は北部の新界地区で中国広東省の深圳市とボーダーを接しており、複数ある出入境ゲートを通じ、いずれも陸路の往来が可能とな…
中国深圳は香港の隣で東京⇔横浜間みたいなもの。なので、香港メーカーが絡んでいそうだ。欧米系のメーカーも生産に関しては台湾や香港のメーカーに委託しているケースが多いので、考えられる。少なくとも日本メーカーではないだろう。