店舗はミリタリー色のカーキーを基調にしており、店内にはベトナム兵の帽子やベトナム戦争を思い起こさせるイラストが描かれている。檻のような鉄格子があったり、コーヒーを渡す場所は軍の配給所のよう。ベトナム戦争時代に戻ったのかと思わせる、ベトナムにあるこのカフェの名は「コンカフェ(CỘNG CÀPHÊ)」。 ベトナムで今、人気のカフェチェーンだ。
ノスタルジーなおしゃれカフェ
2007年にベトナムの首都ハノイに1号店が開店し、今では60店舗に急拡大している。韓国にも海外出店を果たしている。創業者のリン・ズン氏はベトナム戦争が終わった1975年に生まれた。終戦直後で南北統一されたばかりのベトナムは、まだまだ苦難の時代だ。コンカフェはその当時の、ベトナムの雰囲気を再現したカフェになる。
当時はまだ、貧しく、物資もろくになかった。共産主義であるベトナムは物資をを配給制にて国民に配っていた(今でもベトナムは共産社会主義)。
街には兵士が闊歩し軍は身近な存在であった。そのような雰囲気をお店作りのコンセプトにしている。スタッフの制服も当時のベトナム兵の制服をモチーフにしている。
店舗によってはベトナム兵の帽子を所狭しと飾ったり、檻を模った内装や防御陣地のようなカウンターなどミリタリー色の強い店舗がある。
ミリタリー調ときくと、どこか暗そうなイメージや、好きではない人は苦手に感じそうだが、コンカフェのもう一つの特徴はお洒落なこと。ミリタリー調以外にも古きハノイを思い起こす、床、カーテン、クッション、テーブルといったインテリア、メニューなどノスタルジックな雰囲気がある。
客の多くは当時を知らない若者ばかり。インスタ映え間違いなしのお洒落カフェなのだ。店舗によって雰囲気が異なるので、色んな店舗を回るのも良いかもしれない。価格も物価が安いので150~300円と手ごろだ。
日本の進出も計画しているようだが、まだ、予定は未定のようだ。進出した際は混雑必須であろう。
是非、ベトナムに行った際には訪れて欲しい。
公式サイト: http://congcaphe.com/ (※ベトナム語)