
2018年9月に公開されたSFスリラー映画プレデターシリーズの4作目となる最新作『ザ・プレデター 』。1987年の1作目、1990年の2作目から3回目のプレデターの来襲という設定になっている。そして、監督は『アイアンマン 3 』などの監督を務めたシェーン・ブラック。彼は 何と!1987年の1作目に俳優として出演している。見た方は見覚えあるだろう。

1作目の恐ろしいプレデターが再び現れるのかと期待を込めて観てみたが…
ストーリー : 3
戦闘・アクション: 3
作品名 | ザ・プレデター |
原題 | The Predator |
公開日 | 2018年9月 |
監督 | シェーン・ブラック |
作品概要・あらすじ
プレデターが乗った宇宙船が、攻撃を受け、メキシコに墜落する。墜落した場所には作戦行動中だったアメリカ軍特殊部隊のスナイパーであるクイン・マッケナがいた。そこでプレデターと交戦になり、仲間を2人を失うもプレデターに致命傷を負わせ、マスクとガントレットを回収してなんとか逃げ切ることに成功する。しかし、事実を隠したいアメリカ政府に追われることになり、証拠品を隠すために自身の私書箱に郵送するが手違いで息子のローリーの手に渡ってしまう。天才的頭脳を持つローリーはその装置を起動させてしまい、プレデターを追う、別のプレデターを呼び寄せることになる。一方はマッケナンは捕まり、精神障害という扱いで軍刑務所送りになる。護送中のバスで同様に他の受刑者5人と知り合う。そんな時に政府に囚われていたプレデターが麻酔から目覚め、研究所の職員を惨殺して脱出してしまう。そのどさくさに紛れて逃れるマッケナンと受刑者。プレデターの目的が自分が奪った装備だとしり、マッケナンは5人ともに自宅に向かうも息子がハロウィンで装備を持ち出してしまっていた。プレデターと政府に追われる息子を助けるため仲間と共にマッケナンは立ち向かうのだが……
ストーリーレビュー
内容は悪くない。しかし、過去3作品に比べるとどうも弱い、プレデターが。やはり1987年に公開された1作目と比較してみてしまうのだが、1作目にあったプレデターに対する恐怖心や絶望さえ感じさせる強さ、威圧感がないのだ。ドキドキハラハラしないのである。前作の『プレデターズ 』も見えない敵への恐怖心は感じられたし、登場人物の間にもそれが感じされた。今回はその怖さがない。「あっ、倒せてしまうんだろうな」と思わせてしまうのである。なまじ、1作目から続くストーリーの中でプレデターの存在が浸透してしまっており、未知への恐怖がないのだ。今一度プレデターの存在を原点に戻すかパワーアップされるのもいいかもしれない。ドキドキハラハラが苦手な人は今作は良いかもしれない。
戦闘・アクションレビュー

プレデターといえば、やはりアクションシーンである。絶対的な強さのプレデターに立ち向かう人間たち。そんな人間たちがグロい描写で惨殺されてしまうのが本作シリーズだが、今回もその点の描写はある。ただ、過去作品と比べると抑え目の感がある。1作目や3作目と同様に軍人vsプレデターという構図なのだが、ストーリーでも述べたようにプレデターに絶対的力が感じられないため戦闘シーンにもドキドキ感がない。過去作品と比べると迫力、緊迫がないのである。
過去作品を見ている人にとってはちょっと物足りないかもしれないが、映画としては全然楽しめる。プレデターシリーズは本作が初めていう人にもいいかもしれない。話が繋がっている訳ではないので、順番がバラバラでも楽しめるシリーズになっている。