ここ数年、サバゲーのプレイ環境はだいぶ整備され、全国に専用フィールドができ、エアガンで遊べるバーなども増えた。まだ、多少地域差はあるが、エアガンで遊んだり、サバゲーする分には場所は困らなくなった。しかし、ほんの10年くらい前はそのような環境は全くなく、近くの山や空き地、それこそ公園や河川敷などで遊ばれていた。筆者の私も中学時代では公民館の裏でエアガンで遊んでいたくらいだ(ド田舎だったのと、駐在さん了承済)。しかし、環境やルールが整備された今、そういった行為はアウトだ。それこそ、一般の方に目が触れる場所でリアルなエアガンで遊ぶことは周囲に恐怖を与えるだけでなく、よからぬ誤解を与える。アメリカでは、それで最悪の事態も起こっている。
空き家でエアガンで遊んでいた少年が警官に撃たれる
CNNの報道によると今年の3月にオクラホマ州オクラホマシティで14歳のロレンゾは友達5人とバスケの予定をしていた。しかし、雨が降ってきたため、予定を変えてエアガンで遊ぶことにした。近所に誰も住んでいなく、子供たちの遊び場と化していた空き家があり、彼らはそこで遊ぶことにする、彼らは家の中で鏡や物に向けて撃っていたが、エアガン事態にBB弾は装填されていなく空撃ちであった。しかし、エアガンを手にもって家の中で遊ぶ様子は外から見る近所の住人からは遊びに見えず、銃を持った少年たちが家に押し入っているように見え、警察に通報されてしまう。
警察が到着した、その時の様子が警官のボディカメラに収められている。
映像ではエアガンの空撃ちの音が聞き取れる。実銃であれば音は大きく乾いた音がする。この時点でオモチャであることは分かりそうだが。警官は彼らに「警察だ。外に出ろ」と伝えるが、ロレンゾは外に警官がいることに気づかずにエアガンを持ったまま、外の様子を見に出てしまう。直後、「手を見せ、銃を捨てろ」と言って警官は4発を発射し、うち2発がロレンゾに命中した。
幸いロレンゾは一命を取りとめたが、この件は物議を呼んでいる。撃った警官は銃声からオモチャの銃であることを感じていた点、ロレンゾが外に出た時には銃を降ろしていたと友人が言っている点、そして、黒人であった点だ。
https://edition.cnn.com/2019/05/07/us/oklahoma-city-police-shooting-teen/index.html
過去には射殺される事件も
2014年12月にはオハイオ州クリーブランドでエアガンを持った12歳の少年に警官が発砲し、死亡する事件が起きている。少年は公園でエアガンを人に向けて遊んでいた。通報した人は「おもちゃらしき銃」と伝えていたらしいのだが、到着した警官には伝わっていなかったらしく、パトカー到着2秒後に射殺されている。
https://www.cnn.co.jp/usa/35057102.html
日本だって他人事ではなくなるかもしれない
これらは銃社会であるアメリカならではの極端な事件ではあろう。日本の場合だと、すぐそれが実銃だと思う人はすくないだろう。しかし、エアガンだとしても、はたから見れば怖いものに変わりはない。残念ながらエアガンを使った事件は国内でも毎年発生している。先日もSNSを見ていたら、街中でエアガン持っている写真が投稿されているのを見かけたが、通報されてもおかしくないような写真だった。
エアガンを扱う際は自分だけではなく、周りに与える影響を考えて扱ってほしい。